提案は若者だけものもではない
こんちは、かわこうです。
12年間地方公務員をやっています。
僕は昨年、職員提案制度というものを使って、主に男性の服装を自由化するという提案をしました。
女性はオフィスカジュアルで良い雰囲気が広がっているのに対して、男性は堅めの服装縛りの雰囲気が広がっている。
割と全国津々浦々公務員職場はこんな感じだと思います。
男女で違う必要があるのか、疑問が高まって、提案してみたわけです。
この提案自体は、働き方改革を担当する課の目に留まって、ワーキンググループを作ってもらって議論したり、知事まで話を上げることができました。
が、いろいろと上の人たちのこだわりとかあって、微妙な結末を迎えています。
さて、僕の職場にはこれに類して、何かを提案できる制度というのがいくつかありますが、そのほとんどが、20~30代の若手しか提案ができないものになっています。
知事も、「若手の声を聞け」みたいなことをよく言っていて、気持ちは分からなくもないんですが、なぜこういう制度の対象が30代までなんでしょうか。
別に提案すること自体は20代だろうが59歳だろうがやっても良いんじゃないかと僕は思います。
もちろん、組織の中で、業務上は若手の声は反映されづらいので、特別に声を聞いてあげる意味は分かります。
役職が高い人の方が自分の意見を組織に反映しやすいというのも分かります。
ただ、それであれば、役職で制限を設けるべきで、若手のヒラと高齢のヒラの持つ影響力はほとんど変わらないんじゃないかと思います(ただ、役職が高くても提案して良いと僕は思います)。
若手の提案というのは、枠にとらわれず、斬新で良いと思います。そこから革新的でチャレンジングな変革を得られるかもしれません。
一方、経験を重ねた年齢の高い職員の方も、様々な経験をしてきたからこそできる提案というのもあると思います。
特に最近は民間企業経験者も多く採用されていますので、40歳で入庁する人もいます。
民間企業の経験から提案できることも多くあると思います。
今、出世したくないという声を多く聞きます。何より自分がその出世に対して大きく疑問を持っています。
裁量が増えて、いろいろと自分の思いを形にしやすくなるメリットは分かるんですが、上司の目はキツくなるし、議会対応も増えてくるし、自由な意見は言えなくなるし、抑圧されすぎていて全く楽しそうに映らないんです。
それでも、内示が出てそれを拒否する人なんて少ないから、誰かがやることになるんだろうけど、こんなに魅力のないものにしてしまって良いんだろうかと、思うところもあります。
僕は何歳になっても人は成長できるし、変われるし、チャレンジして良いしし、そういう人でありたいと強く思っています。
僕は今34歳ですが、今の制度のままだと、あと5年ぐらいすると、こうやって何かを提案したり変革を求めることができなくなるのかと思うと、これで良いのか?という感じがします。