The Life for Soccer Episode 5 〜アスリートファースト?〜
こんにちは、Kiyoです!
閲覧ありがとうございます!
最近、代表選手達のVO2maxのテストをしました。
アスリート達に囃されて、僕も無理矢理参加することに。
51.36ml/min/kgという結果でした。
立命館の大学院の時に測った時は60を超えていたのでだいぶ落ちたなと思いつつ、10年くらい有酸素をやっていなくてこれならいい方かと言い聞かせています。
ここでふと気になったのが、やばいと思ってから気合でもう少しいけるという事。
最大酸素借の事だと一蹴してしまえば簡単ですが、感覚的には日によってだいぶ違うし、メンタルも関係する感じもあるし。
なんというか、それだけで片付けられない感を感じました。(EBMとかはいったん無視してください笑)
前も何かで書いた気がしますが、現代の科学じゃ調べられない何かも作用してるんじゃないかなーと妄想を掻き立てていました。
気合値みたいなのが登場したら、日本人の平均高そうだなとか笑
こんなことを考えながら、次に読む論文や勉強することを決めています!
さて、前置きが長くなりましたが、今回はP国で気付かされた働き方、アスリートファーストの捉え方いついて書いていきたいと思います!
1. 問題提起
僕が今回のことを書こうと思った事の発端はP国に来て開かれた緊急スタッフミーティングにてです。
ちょっと状況説明するので、長くなりますが、さらっと概要を掴んでおいてください。
トレーニングキャンプに行ったのですが、キャンプ前から積もりに積もった僕のストレスが漏れ出てしまし、マネージャーと険悪な雰囲気になってしまいました。
そのまま数日がすぎ、今夜スタッフミーティングするよと言われました。
そこではローカルスタッフ勢揃いです。
マネージャーが口を開きます。
険悪な雰囲気になった日のことです。
こちらの言い分もありますが、僕の非もあるのでそこについては謝ります。
一通り喋って満足したのか、コーチ陣に話を振ります。
毎日行動を共にしている彼らも何かあるようです。
コーチA「Kiyoはリスペクトに欠ける。」
Kiyo「!?」
話を聞いてみると、1日目に遡ります。
午前が僕のトレーニング、午後がサッカートレーニングという二部連でいこうと話していました。また、この場所に来てからわかったのですが、想定外なことにピッチは最悪で使えたもんではありませんでした。
そこで僕がAに「明日の練習何やるか考えておいてね、その強度によってこっちもメニュー少しいじるから。」と伝えました。
A「グラウンドが良ければ色々考えられるけど、これだと少し厳しいよ。」
というので
Kiyo「それはどうしようもないことだから、なんとか限りあるリソースでやりくりしようぜ、プロだし。」的なニュアンスで伝えました。
そのことについて、リスペクトに欠けると言っているようです。
これに関しては英語でのミスコミュニケーションがあったのでちゃんと説明し直しました。
とりあえずこれが事案1です。
次はアシスタントコーチBです。
あなたもあるのかい、次はなんだと耳を傾けます。
B「アスリートの前で間違いを指摘しないでほしい。」
Kiyo「!?」
話の続きを聞いていくと、ウェイトトレーニングをしていた時にBにベンチプレスのスポットに入ってもらっていたのですが、アスリートのバーを握る位置が違う事や、重さがアスリートに合っていなかったことを指摘した時のことを言っていました。
これが事案2です。
これらの話の途中や終わりで、マネージャーが代表チームのスタッフみんなが働きやすいようにみんなで一つにならなきゃいけない、一つになればチームも強くなっていくとしきりに言ってきます。
これが概要です。
2. 咀嚼
とりあえず僕も言い方がキツかったり説明不足だったりしたことがあるので、悪かった事は素直に認めます。
ちゃんと謝って、わだかまりを解きましょう。
「ごめんなさい。」
さて、事案1・2を考えていきましょう。
事案1のことについてコーチAが話す時、それはそれは辛そうにもはやこの世の終わりくらいな表情で話します。
まあそれはいいとしましょう。性格もあることでしょう。
ただ、僕の言ったことがそこまで間違っているかと言われるとどうかなと思います。
なんなら、代表のコーチだし、それくらいの引き出しあるよねすら思います。
このミーティングでは彼の自尊心をズタボロにしたくらいの剣幕でしたが、そんなことも出来ないのに自尊心持つなと言いたかった。(こういうところで言い方がキツくなってしまうんでしょうね、直せないけど笑)
次に事案2です。
東南アジアには人前で叱ったり間違いを指摘することはタブーというかみんな極端に嫌うよ。ということを教えてもらったことがあります。
コーチAもBの助っ人で、何かある時は練習後にフィードバックした方がいいとアドバイスをくれました。
………………こいつら頭沸いてんのかなと思いました。(すみません、僕の頭が先に沸きました。)
プロのサッカー選手が重さの調節をしっかりできないで、フォームもおざなりでウェイトトレーニングをすること自体、おいおいという感じはさておき。
それをわかってるからスポッターをつけてるわけだし、コーチBには事前に口酸っぱく教えたし(なんならこれが初めてのセッションということでもない)、それでもなんかすごいフォームでやっていたら中断させないと簡単にケガに繋がります。
その選手は今からケガするよ!っていうフォームでやっていたし、全てが間違っていたので、直すほかありません。
それを相手のプライドを気にして後で言うほど僕は優しい人間ではありません。
また、そういったことを教えるために僕がいるわけですから。
以上が僕の意見なわけですが…
3. 違和感
このミーティングの時からそれに気づくまでずーっと何か引っかかっていました。
僕もミーティング中にこれはこういうことだったんだよとか、じゃあこうしてみるよとか言って、こちらの意見を伝えつつ彼らのプライドを傷つけないように配慮してミーティングが終わったのですが、なにかこうディスカッションをした気がしませんでした。
僕が言い残したことがあったり不完全燃焼感があることとは別に、もはや初めての感覚に近い何かが残ってる感です。
そんなタイミング久しぶりに立命でもフィリピンでも一緒だった友人のANAから電話が来たのでそのことについて話してみてスッキリしました。
4. プライオリティ
ANAに言われて気づいたことは、働く上でのプライオリティです。
僕の場合、アスリートファーストです。
どんな状況でも、ATとしてアスリートを守り、パフォーマンスコーチとしてアスリートのパフォーマンスを上げる努力をします。
周りやアスリートに嫌われてもそれは全うします。(アスリートに実際に嫌われた事はまだないですが)
なので間違っていたり、アスリートのためにならないことがあれば立場関係なく、指摘するし指示もします。
仕事中は!
これがポイントで、それ以外の時は僕はすごくちゃらんぽらんでいい加減な人間です。
それではローカルスタッフの意見はどうでしょうか?
アスリートの前で怒らないでくれや限られたリソースだと難しいなどはちょっとアスリートファーストからかけ離れています。
また、マネージャーがしきりに言っていた、スタッフ間のチームワークが代表チームの成功に繋がる的なことですが、そうとも思いません。
この人たちはそのやり方で今まで1度も結果を出していないから成功に繋がっていません。
むしろスタッフ間のチームワークが悪くとも、各個人が自分の仕事を100%で行えば今よりはまともな結果になりそうです。
要は、自分が働きやすいような環境で働きたいから、Kiyoちょっとここらへんを改善してねというミーティングだったわけです。
チームのためを繰り返し言っていましたが、実際はself benefitが話の焦点だったので、ディスカッションをしたけども、よくわからない感じになっていたんだとスッキリしました。
そのことに気づいてからは、冒頭に書いた積もりに積もったストレスの原因がハッキリとしました。
ローカルスタッフはいかに自分の都合で働くかを考えているので、僕と至る所でズレが生じて、得体の知れないジレンマがあったのです。
まとめ
アスリートファーストがベストな方法かはわかりませんが、僕たちはアスリートがいるからこそ成り立っている存在ということは事実です。
またそのアスリートのために働く職業です。
アスリートを家族や友達のように大切にする必要やbaby sittingする必要は全くありませんが、アスリートのために全力を尽くすことがトレーナーやコーチの仕事だと考えています。
賛否両論あるかと思いますが、僕は仕事中に自己犠牲ができない人や、それにストレスを感じる人はATやCSCSとしてアスリートのために働かない方がいいと思います。ジムとか一般の方を対象にトレーナー活動をした方がきっと楽しいです。
極端な言い方、ATはアスリートやチームの奴隷です。
彼らの都合に合わせてこっちも動きます。(もちろんアスリート達と予定を合わしますが、わかりやすい表現として)
なので、フレキシビリティがあって、あまり色々シリアスに考えない人の方が向いていると思います。
もちろん、たまには自分の都合を考えることもありますが、仕事中はそっちに流されないように努めます。(オフの時にメールとか来てもシカトします。あくまで仕事中は!)
日本の現場はどういう感じかよくわかっていませんが、アスリートファーストで間違いを指摘しあえたり、褒めあったりできる環境だといいなと思います。
さあ、どうやってこのローカルスタッフ達をアスリートのために動かせますかね。
がんばりましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
BOC-ATC(certified athletic trainer)、柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、英語学習、アメリカ留学、アメリカ就職などなど、僕にお手伝いできることがあれば、どしどしご相談ください。
あと、感想ありましたら、よろしくお願いします。
Everything is going to be fine.
Kiyo