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[Evidence Based Medicine]〜根拠ある医療〜

こんにちは、Kiyoです!
閲覧ありがとうございます!

最近は午後からの仕事が多く、1日10時間くらい寝てた生活でしたが、少し改めようと8時間睡眠にすることにしました。

朝はすごく苦手なのですが、苦手なこともやってみようと、少し成長の兆しを見せるアラサーです。

さて今回はEvidence Based Medicine (EBM)について書いていこうと思います!

あくまで僕の主観ということは前提にしてください!


1. EBMとは

EBMとは、根拠ある医療として知られていると思います。
根拠ある医療ってことを一言で表すなら、論文でこれはいいですよって証明された医療という事です。

例えば、その辺のおっちゃんが便秘を治すなら河原の雑草を食べろと言うのと、ノーベル賞取った偉い人が道草食ったら便秘治るというのでは信憑性にだいぶ差が出そうな事はなんとなくわかるかと思います。
なぜかというと、ノーベル賞は色々な事実を証明して、結果が出ている事象に与えられる物だからです。
だから根拠があると認識できます。
おっちゃんの言葉は経験則であって、証明はされていないし信憑性に欠けるから、そういうものは提供しないようにしましょうねって流れがEBMです。

そんな感じでEBMをなんとなくわかってくれたと思うので次いきましょう。


2. EBMが注目される理由

僕は運良く日本の大学の時から口酸っぱくEBMを言われていたので、最初の方からわりとEBMの重要性は理解していたと思います。
また、アメリカの大学院に行き、教授陣がEBM大好きだったので、より一層EBMの基盤が固まりました。

二カ国でEBMを教育され、気づいた点がいくつかあります。


2.i. アメリカのEBM

アメリカで何故EBMが重要視されるのか?
ATCの社会と限定するとして、1つは自分の立場を守る為だと思います。
よく聞く話ですが、アメリカは訴訟社会なので、少しでも間違いがあって問題になれば、そこを突かれます。
しかし、EBMに沿って治療やらリハビリやらをすれば現時点での医学的間違いは起きないのです。
Evidenceはある種、ガイドラインのようなもので、ガイドラインに沿ってなにかして、間違えてもそれは自分の責任じゃないよねと。
極端な表現をしていますが、自分の身を守るためにEBMを遵守するというのはけっこうあります。

もちろん、患者・選手の為により良いものを提供しようという思いもあります。
結果を出した方が出世にも影響するし、salaryにも繋がります。
EBMをやる事で双方の為になるならやるよねという合理的な考えですね。

それともう一つあるのは、アメリカのsports medicine界のヒエラルキーです。
アメリカではMedical Doctor→Physiotherapist→Athletic Trainerという準になっています。
MDやPTは基本的にATCより高いレベルの教育を受けているとされます。
ただ、ATCからしてみれば、やってる事はPTと変わらないと思っています。
また、プロフェッションが違うのでなんとも比べられませんが、スポーツ界での働きという点ではPTより出来るATCは山程いるよねって思います。
そのため、ヒエラルキーを変える為にもアスレティックトレーニングのEBMをたくさん出して、ATCでも出来るんだぞっていうのを確立させたいんだろうなと思います。
これは立場だけでなく、salaryや仕事の領域の幅にも影響するので重要です。


2.ii. 日本のEBM

さて、日本のATのEBMはどんな感じでしょう。
日本のATは国家資格ではなく、訴訟社会でもないので、立場を確立するとか自分を守るためという意味合いは少ないと感じます。

日本では『EBM=良いもの』とされている傾向が強いんじゃないかなと思います。
アメリカではATCの場合、master degreeを基本的にはみんな持っていますが、日本のATはmaster degreeを持っている人はまだまだ少ないのではないでしょうか。
これがどういうことかというと論文 (EBMの意味)を理解出来るか出来ないかという違いがあります。
頭の良し悪しではなく、論文を読み解く力です。
Bachelorでも論文を読める人はもちろんいます。

なので、とりあえず論文で良さそう(positive)な結果が出ている物 (EBM)=正解 という感が否めないです。
たとえ自分の欲しかった結果(negative)でなくとも、それに意味合いはちゃんとあるし、自分の欲しい結果だけを探している事自体バイアスにかかっているのであまり良くないかなとも思います。



3. EBMについて思うこと

偉そうに書きましたが、僕もまだまだ論文やデータを理解するために勉強が必要だと感じます。

が、少なくとも、EBMを鵜呑みにするということはしません。
誰かが論文まとめてくれたりしてくれているのをよく見かけますが、必ずその論文を自分でも読みます。
これいいよって言われているものをそのまま鵜呑みにしたら、間違った解釈をしてしまうことがあるからです。
少ない機会かもしれませんが、ATという職業は命に関わる場合もあるし、選手生命に関わることもあります。
そんな時に、又聞きの情報を鵜呑みにして失敗したくないし、他人のせいにするのは責任感無いなって思うので納得出来るまでリサーチするし、頑張って理解しようと努力しています。


4. 自分なりのEBM

ただ、EBMが全て正しいかと言われると個人的にはクエスチョンです。
これはあんま効果ないとされているものも、現代科学では測定出来ないだけなんてことはいくらでも起き得るからです。
少し前まではAIDSになったら、死を待つのみでしたが、薬が開発されて完治はしないけど上手く付き合っていけるようになり、完治した人達まで出てきました。なんて事、医学ではザラに起きるので、考えるという事は必要なことなんだろうなと思います。

他にも柔道整復学はまだEBMの歴史が浅く、論文も少ないです。
が、数百年続いてるということを考えれば、何かしらの根拠があったから廃れずここまで続いているんだろうと思います。(一時期、無くなりましたが笑)
なので、意味が違くなりますが、それはそれでEBMなんじゃないかなとも思ったりします。
だからといって経験則にあぐらをかく理由には絶対になりませんが。

自分でEBMを集めて、これをこうすればこうなるんじゃないかなとかこれとこれを組み合わせたらもっとよくなるんじゃないかな、とかは大事だと思います。

理由もなしに、これはいいとするのは論外で(
周りにそういう人いると思います)、そういう人と僕は会話ができません。
違う言語を話しているレベルで理解ができません。
僕の対応もそれで良いかは別ですが。笑

しっかり自分の中で理論を確立させ、それに沿ったEBMを見つけたり、EBMに少し合わせたりしていくという行程って大事だよねって思います。


まとめ

だいぶ主観的な話になってしまいましたが、EBMを上手く使っていければいいよねって話です。

EBMに固執する必要はないかと思いますが、EBMを知っておくことは必要だと思います。
アンチEBMの記事や投稿を見ることがありますが、少なくとも知ったうえで色々発信していてくれるといいなぁと思います。
というのも、このEBMは違いますねと言って、自分の考えだけを伝えているようなビデオを見て、「ダメな理由のEBMとか理由とか無いんかい!」と最近なりました。
否定も肯定もちゃんと理由を持ってして欲しいもんですね!


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

BOC-ATC(certified athletic trainer)、柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、英語学習、アメリカ留学、アメリカ就職などなど、僕にお手伝いできることがあれば、どしどしご相談ください。

あと、感想ありましたら、よろしくお願いします。

Everything is going to be fine.

Kiyo

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