The Life in Japan Another Story within Episode 2 〜柔道整復師〜
こんにちは、Kiyoです。
閲覧ありがとうございます。
昔の銀行口座から5万円弱を発見しました。
これが今の日本円全財産です。
はい、今日もまだまだ絶賛ニートです!
今日は柔道整復師について書こうと思います。
興味のある方、是非、質問感想よろしくお願いします。
ではいきます。
1. 柔道整復師とは
柔道整復師とは医師以外で骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷の治療することが許されている唯一の医療資格です。
理学療法士もできるんじゃない?と思うかもしれませんが、PTは医師の指示のもとリハビリ/運動処方をすることができ、骨折、脱臼などの整復、治療はできません。
柔整師は手術はできないので、無観血療法といって徒手療法のみでの治療になります。
WHOにも伝統医療として認知されています(ここが最近の柔整のセールスポイントです笑)。
また開業権もあるため、保険診療で自分の医院を持つことができます。
ちなみに、2019年現在、7万人強の柔整師がおり、接骨院は5万強あるみたいです。
コンビニが58,000店位あるそうですが、ローカルの店舗を除けば同じくらいの数になると思います。
そう! 接骨院ってコンビニの数と同じくらいあるんです。
2. 柔整界ってどんなとこ?
柔整の世界は割と上下関係の厳しい社会だと思います。キャリアの長さが職場での立場を左右する傾向があります。
また、自分で開業するまでは修行期間という雰囲気があり大先生も存在するので今の日本の社会からみたら古い文化かと感じるかもしれません。
大先生が来る時とか帰る時とかはみんなこぞって出迎えお見送りに行きます。
そんなに過保護にしなくてもいいのにね。
ただ大先生みんながそれに胡座をかいて偉ぶっているかというと、それは違います。
僕の大学にいらしていた先生方はとても気さくで、講義が終わって質問に行っても、本当に丁寧に教えてくれます。なんなら、質問に関わる additional information も教えてくれます。
また、柔整師同士の横の繋がりは結構あって、噂とかすぐ回ります笑
さて、1. で接骨院はコンビニくらいあると話しましたが、そんなにあって、みんな稼げるの?
と思いましたか?
はい、続いてその辺いきましょう!
3. 稼げるの?
平均年収は300〜400万円くらいといわれています。
稼ぐ人で700万円くらいいくみたいです。
10〜20年前くらいなら院長になると、みんなベンツとかBMWとかレクサスとかに乗れていたみたいですが、今はそうではないみたいです。
ここまではインターネットでもわかる情報です。
同期や後輩の実情は大体手取り20万円前後だなという感じです。
柔整界は修行という文化が色濃くある社会なので、ある先輩は住み込みで月収8万円ということもありました。
今ではチェーン店など業態も増えてきているので、院長になったとしても高級車を余裕で買えるということは多くはないみたいです。
さて、柔整師はどこで働くのでしょうか?
4. どこで働くの?
柔整師は上にも書いた通り、街にある接骨院や整形外科に就職することが多いです。
接骨院に勤務する場合、手取り月5〜25万円程度と振り幅が大きいです。
チェーン店などに勤務する場合は給料が高くなる傾向があります。
整形外科に勤める場合は、リハビリ、診療助手、整復補助などを担当します。
手取りは月15〜25万円程度で、周りの人達をみた感覚では大体20万円前後。
今は接骨院に勤めると、骨折脱臼の整復の機会はほとんど少なくなってきていて、腰痛や肩こりなど慢性外傷の対応をすることが大体です。
これは、ケガをすると整形外科に行く人達が増えたことが要因となっていて、整形外科に勤務すると、骨折脱臼の整復が多いと思います。
しかし、地方では地域密着している接骨院が多いので、そこでは骨折脱臼の整復の機会はまだまだ多いようです。
続いては、専門学校でも取れるけど、頭いいの?ってとこあると思うので、そこんとこいきましょう。
5. 柔整師って頭いいの?
自己紹介でも書いたのですが、僕の行った大学は偏差値めちゃくちゃ低いです、40以下です。
この偏差値という観点から見ると、バカとアホの巣窟かと思うかもしれませんが、みんな身体や治療のことに興味があり、人体オタクばかりです。
英語とか数学とかは全くわからないけど、筋肉とか神経とか骨とかは大好きで、もちろん一般大学に行った人よりできます。
つまり、みんな自分の興味ある事には努力できる人たちです。
だから、変なやつばっかいます笑
最近では、柔道整復の博士課程も創設されており、柔道整復博士も存在します。
またそれ以前に大学院に行った人たちもいるので、医療系の修士や博士も少しいます。
柔整師は頭が悪いかと聞かれれば、一般教養はできないかもしれないけれど、医療分野では凄いアイディアや手技を持っている人たちがたくさんいます。
6. 柔整師としてのキャリアを選ばなかった理由
僕は柔整師として、キャリアを積んだことは今のところありません。
実は大学で柔整とATのライセンスを取得した後、ある大学院へと進学しました。
なので大学新卒で就職することがなかった、というのが一つの理由です。
また、もともとATとして働きたくて、日本でスポーツ現場に携わるならATと何かしらの医療関係のライセンスを持っていた方が有利だったため、柔整もATも同タイミングで取ろうと考えていたためです(AT・柔整を同タイミングで取れるというところが東京有明医療大学を選んだ大きな理由でした)。
なので、言い方は悪いかもしれませんが、柔整はついででした。
だけど整復法や固定法などはATCになった今でもとっても役に立っています。
最後の理由は柔整界の文化が僕には合わなかった、です。
先輩を敬うや顔色を伺うこと、先輩より先に来て後に帰る、休日にボランティア(無給)で"トレーナー"活動をするなど、ちょっと納得できないというか、僕にはできない事がちょいちょいありました。
また、こっちの治療法の方がいいと思うんだけどということも、柔整師によっては意見を聞いてくれない、この怪我はこう治療するといった、その人独自のプロトコルに留まってしまい新しい知識やエビデンスの update をしないといった点が僕にはとても気になりました。
このことをいうと、柔整界が良くない世界だと思われるかも知れませんので、正確に言うと、僕がただ単に日本社会不適合者なだけです。
謙遜とかじゃ無くガチで不適合者です。笑
僕の大学は全ての先生が Evidence-Based Medicine の基に指導してくれるので、外に出た時に柔整師の実情にショックを受けました。
またATの方がそもそもやりたかったというとこです。←これが理由の8割くらい。
先ほどお話した通り、大学卒業後、実は日本のとある大学院へ行きました。
進学した理由は柔整師としてのキャリアを選ばなかった理由に関連しています。
4. 柔整師って頭いいの?でもお話した通り Master/Ph.D degree を保持している人達は今でも多くはありません。
Evidence-Based Medicine が standard になった医療界で、EBM が理解できるHealthcare provider になることが、今後必要になると考えたからです。
次回は日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの試験いついて書きたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
BOC-ATC(certified athletic trainer)、柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、英語学習、アメリカ留学、アメリカ就職などなど、僕にお手伝いできることがあれば、どしどしご相談ください。
あと、感想ありましたら、よろしくお願いします。
Everything is going to be fine.
Kiyo