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コレクション展は楽しい #06 埼玉県立近代美術館

埼玉県立近代美術館といえば椅子のコレクション。

館内はまさに「椅子の美術館」。開館当初から近代以降の優れたデザインの椅子を収集し、常時数種類を館内に展示しています。
これらの椅子はただ鑑賞するだけではなく、自由に座ってそのデザインを楽しむこともできます。

埼玉県立近代美術館HPより

前回訪れたときにの様子はこちらの記事に書いています。

今回も企画展・コレクション展を観つつ、展示室や館内に置かれたデザイン椅子にも注目しました。


2階 企画展示室

バルセロナ・スツール/ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ

これは他の美術館でも見たことがある椅子。照明を落とした展示室の雰囲気に馴染んでいます。

ベンチ/ジャスパー・モリソン

これはとても座りやすかった。

壁にもたれて座るのにちょうど良い奥行で、側面のカーブに足が沿う感じが好き。

木下佳通代 《Pa-fold '80-35》 1980年

目の前の作品を眺めてしばし休憩。

ベンチ/渡辺 力

座面に緩やかなカーブがあり、それだけで座り心地が全然違いました。

企画展はとても面白かった。私のツボにはまる作風で、こういうの好きだなーと思いながら楽しく鑑賞しました。

1階 吹き抜け周り

ジグザグ/ヘリット・トーマス・リートフェルト

ビン チェア/田中敏溥

子供向けの木のおもちゃみたいな、丸っこくて可愛いデザイン。

アーガイル/チャールズ・レニー・マッキントッシュ

なが~い背もたれ。座っても落ち着かない感じがします。

D.S.3 サイドチェア/チャールズ・レニー・マッキントッシュ

同じデザイナーの作。こちらの方が親しみやすい感じがします。

ウームチェア/エーロ・サーリネン

背もたれとひじ掛けの一体感が独特。包み込まれる感じ。

左:丸椅子(二人掛) 右:丸椅子(ラウンジチェア)/剣持 勇

でも、結局座りたくなるのはこういう椅子。籐のきしむ感じが心地いい。
企画展を観た後は、ここに座ってゆっくり休憩。

1階 展示室

バタフライ・スツール/柳 宗理

木目模様まで計算された美しい椅子。全体のフォルムも素敵。

MOMASコレクション

「積みわら」をモチーフにした作品でロイ・リキテンスタイン(1923~1997年)とクロード・モネ(1840~1926年)が一緒に並んでいました。
意外と出会う機会が少ないリキテンスタインの作品が観られたのが嬉しい。

ロイ・リキテンスタイン《積みわら 7》 1969年
クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》 1888-1889年

旅をテーマにコレクションを紹介するコーナーでは、大正~昭和期の日本人画家が描いた国内の風景画が展示されていました。

キサの椅子/内田 繁

コレクション展示室へ向かう途中に置かれた椅子。
台の上に乗っているので座っていいものか、ちょっと迷います。

MOMASコレクション
前期:2024年8月31日(土)~10月20日(日)
後期:2024年10月22日(火)~11月24日(日)

今回も素敵な椅子に出会えました。
コレクション展は大正~昭和期の日本人画家、埼玉にゆかりのある画家などが中心で、この美術館ならではという特色のある内容。コレクションを観るのは楽しいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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