読書記録『土屋智哉著「ウルトラライトハイキング」』
おこもりのための読書記録をつけようと思ってます。
今日は土屋智哉著「ウルトラライトハイキング」
この本は、アウトドアウェアのサードウェーブ的流れをつくりだすきっかけとなった一冊。
ウルトラライトハイキングの「軽さ」にしか目を向けないのはもったいない。むしろ、その向こう側にある「シンプルさ」や「自然との関係」にこそ、ウルトラライトハイキングの核心があるのです
本書の冒頭部分に出てくるこの一文にすべてが詰まっている気がする。
今でこそ、市場にはガチ登山からタウンユースまでいろんなスペックのアウトドアギアが並んでいるけど、かつては巷で流通してるアウトドアギアはガチ登山向けにハイスペックに修練していくのが普通だった。
ハイスペック(あるいは最新機能)という価値基準でアウトドアギアを見ていくと、「ハイスペック(最新機能)かそうでないか」という二択しかなくなってくる。
そうではなくて、登山において大事なのは、道具をハイスペックに軽くすることではなく、自然とつながる感覚を得ることではないかと投げかけます。
世の中なんでも、「いいor悪い」、「新しいor古い」、「すごいorすごくない」っていう価値基準ばっかで、それらの判定基準としてときに数字を持ち出すことがあるけど、ホントに手に入れたいなってそんなことだっけ?って思う時がある。
実際、アウトドアの世界は「ウルトラライト」って概念が出てきてからとてもおもしろく豊かなものになった気がしてる。
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