社会人1年目の私へ

私の場合

#社会人1年目の私へ

というタグを使ってみる。

タイムリーにも、今がその社会人1年目だ。

いわゆる新卒。

まぁ、世間が言う普通の道といえば、就職して新社会人として毎日慣れない仕事に追われながらせっせと頑張る道なんだろう。

世間が言う道は、私は選ばなかった。

就職しよう、しよう、という気持ちになれなかった。

それよりも、心が惹かれて、心が叫びたがって、もう戻れないほど、行きたい場所があった。

その大好きなカンボジアでインターンをしている。

新卒就職。

という道は、選ばなかった。

インターン。

お試し期間。

やま🐼という人間が、カンボジアの田舎の村でどこまでやれるのか、何が出来るのか。

それを、ゆっくり考える時間。

与えられた時間は8ヶ月。年末まで。

ゆっくりゆっくりと、時間が流れているようで

もう3週間が経った。

慣れは怖いもので、次第に自分の悪いところも出てくる。

自我を貫こうとすること、相手の話をなかなか受け入れられないところ。

ここは日本じゃない、だからこそ、思い切ってできることもある。

ここは日本じゃない、だから、従わないといけない部分もある。

そんな、葛藤の日々。

それでも、今はとても楽しい。

生徒と関わる時間が1番楽しい。

次はどんなことをしよう、次はどんな授業にしよう、こんな教材をつくってみよう。

そんな毎日。

社会人1年目。

日本にいる私の友人に比べたら、羨むくらい楽そうに見えるかもしれない。

でも、知らない土地で、しかも今は日本人ひとりで。

まさに「こんなところに日本人」

そんな生活を、私もこの地球のどこかで頑張ってるのよ。

学生の時は?

『もしも、私がカンボジアに行かなかったら』

たまに考えることがある。

実際、インターンに行くんだ!と決心するまでたくさんのことを悩んだ。

私が今までに本気でなりたいと思ったもの。

『声優さん』

これはほんと。

アニメが好き。

中学生時代、好きなアニメがあった。

超次元サッカーアニメ、イナズマイレブン。

少年たちが、サッカーを通して仲間たちと成長していく物語。キャラクターのひとりひとりが個性的で、みんなに心があって、エピソードがあって。必殺技とか、実際じゃありえない展開のサッカーなんだけど、それが面白くて。ストーリーも悪い人とか出てきて、それに立ち向かったり葛藤したり。。。(長い)

わたしはそのアニメに元気をもらった。
熱い心を持つ主人公の言葉や、アツすぎるくらいの主題歌に、励まされた。

というのも、当時そのアニメにハマっていた時に中学校でいじめを受けていたから。

直接は言わない、だけどひそひそと、指さして、すれ違う度にまとまって次々と馬鹿にしてきて。

それが男子だったから、今でもたまに男子の集団が怖い。

でも、家に帰れば、アニメが待ってる。

クラスの女子にはそのアニメで朝から晩まで語れる人がいる。

嫌なことがあっても、その登場人物を主人公にした小説を描いて気分を紛らわすことができる。

そんなポジティブシンキングで、心の逃げ場があったのもそのアニメのおかげ。

そんなアニメに関わる仕事がしたい。

いつか、わたしも、人に元気を与えられる人になりたい。

散々バカにされてきた、低音ボイスが、最大の武器になるかもしれない。

そんな期待。

高校に入った。わくわくの演劇部に入った。

演劇部で、わたしは自分の実力を知った。

あぁ、こりゃだめじゃ。

現実を見たわけです。撃沈。

そこから進路にまともに向き合う時間になるわけです。


『わたし、進路どうしたらええかね』

高2のとき、ぽつりと言った言葉。

「あなたさ、中国とか、高校生の時にカンボジアとかいろんなところに行ったやん、何か人のためになるような仕事とかさ、その人たちを助けるような仕事したらどう??向いてるんじゃない?」

たしか、そういうふうに親が言った。

忘れかけていた。

高校一年生の時に初めて行ったカンボジアのこと。

そこで見て感じたこと。

「学ぶのは他者(ひと)のためだと初めて知った」

そんなことを感じたのだ。

無知で、自分ではどうしようもない現状を前に、何も言うことができなかった。

それでも、この現状をどうかしたい!って思いでいっぱいいっぱいだった。

じゃあ、どうやって???

そこで出会ったのが、社会福祉の道。

『人々の幸せ』それが社会福祉。

それからは、社会福祉学部を一生懸命目指した。

将来、絶対カンボジアの人達の役に立つために。

たくさん勉強して、この人たちのために生きるんだ!

そんな心に変わっていった。

大学は、推薦で合格。

みごと掴み取った入学への切符を手に、わたしの大学生活がスタート。

目標は、社会福祉士の国家試験合格。

資格がないことにはどうしようもない。

でも、それが目標だったから大学生活の中でカンボジアへの情熱は日々失われていく。

誰のために?カンボジアは?なんで日本ばかり?

わたし毎日座って話聞いて、何が楽しい?

大学の学内では、そんな4年間。

でも、貯めたお金で自由に外国に行った、学外での4年間はとても有意義な時間だった。

アフリカタンザニア、再びカンボジア、フィリピン、韓国、そしてカンボジア。

その海外経験が、やっぱり私をつくったのだ。

そして、海外に行くたびに『この人たちのために勉強しよう!』と意気込むのだった。

そんな思いで勉強して、4年が経った。

就職先は、決まらず。

海外にいきたいです。

そんな回答しか言わなかった。

人と話す中で、『フェアトレード』の道も知った。

海外と関われる、海外の人達の支援ができる。

だけど、それも何かが違った。

私がやりたいのは、これじゃない。

関係が皆無なわけじゃない。

といったが、実はその会社のトップの方とお話していろいろ厳しいお言葉をいただいたあげく、自分がここにいても何も出来ない、何も役立たない、そう気づいたからだ。

社会福祉学部出身。

持っているのは、昔ながらの上から目線の古びた福祉の考え。

未来を見据える、その会社には不必要だった。

そこからだった。

逆に火がついた。

なら、わたしもカンボジア行って自分が何が出来るか探したい!!

現地に行かずして、支援をしたい、と思うだけじゃだめ。

そんな仕事、日本にはない。

経験のない未熟者には絶対できない。

カンボジアでわたしがどれだけのことをできるか。

ずっと行くのは不安。

休学してまで行くのは、わたしはいやだった。

国家試験に受かり、国家資格という安心材料を持って、1年間いってやる!

そこからは、早かった。

とんとんびょうしに話が決まる。

いろんな繋がりができた。

あの時、声を掛けてくださった代表には感謝の気持ちでいっぱいである。

それに応えれる業務をしなければ。

そうして、来るべくしてきた、カンボジア。

壁にぶつかることもある。

でも、立ち上がる心は誰よりも強い。

もしも、カンボジアに来なかったら。

そんなことも、考えれないほど

つよいつよい引力で引き寄せられてしまった。

そんなご縁のあるカンボジアに、来れてよかったね。

たくさんの人の応援と、神様のお導きに感謝。

ありがとうございます。

満月の空を見ながら、ここに来れたこと、たくさんの人に出会えたことに感謝。

この1年を、わたしはきっと死ぬまで忘れない。

これからも、この地でがんばっていきます。

応援、よろしくお願いします。

おわり


明日はイエス様のご復活。

ミサに行きたい人生だった

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