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改めて感じる、継続の難しさ

スオスダイ、やましたです。

ここ数日、ショックなことがおきました。

11月から、カンボジアで一緒に生活をしていたソックンが、住み込みスタッフを辞めたいと言い、家に帰ったそうです。

私が帰る前も、学校に行かないなど、いろんな問題を起こしては心配していましたが

最後、このような形で終わるのは、とても悲しく思ってます。

何ができるのか考えても、日本とカンボジアという距離感では何もできません。

それがもどかしい。

すぐにでも、ソックンの声が聞きたいのですが、それもできない。

ソリが辞めると言った時とは、また状況が違うような気もしますが、彼の気が変わって、また戻って一緒に勉強できたらいいな、と願う一方です。

他の方からは、ソックンはもう住み込みから卒業だとか、学校に行く気がない子の支援は難しい、とかいろんな意見がありますが

一緒に住んだ身からすると、家族の重大事項。

毎日、ソックンのことを、心のどこかで心配している自分がいます。

しかし、落ち着いて考えたら、中学生が部活を辞めるのと同じ、だとか、学校の寮を辞めるのと同じ、ということかもしれません。

学校を中退して働きに行くわけではないので、そこまで深刻ではないし、いつでも戻れる可能性があるから。

中学生って、ほんとうに難しい。

まずは、彼と話がしたい。

顔を見るだけでも。

そんな、最近でした。

今、手元にある、最後にソックンから直々にもらった手紙と、最後の授業で書いた紙を見ながら

なんで????

の気持ちでいっぱいです。

「26歳で日本に行って仕事をする」

「私は日本に行きたい。日本語ができるようになりたい。」

って書いた夢と

「私はアヤが大好きです。私はアヤが日本に行って欲しくないです。」

ってまだまだおぼつかないクメール語で一生懸命綴った手紙と。

そんな夢を、ここで終わらせたくない

って、わたしのわがままです。

どうかまたソックンと一緒に勉強することができますように。

住み込みスタッフにどうなってほしいのか

ふと考えたこと。

これって、インターンをしている時にあまり考えたことなかったかもしれない、と思いました。

最終的に住み込みスタッフにどうなってほしいのか。

日本人側の考え。

たとえば

・高校卒業試験に合格して、12年生を終える。

・プノンペンの大学にCBBの奨学金生として入学して、日本語を学ぶ。

・タヤマビジネススクールのような、日本や日系企業で働くことに力を入れた日本語学校に行って勉強する。

・在学中や卒業後に、日本に来て仕事をする。

など。

考えられることはたくさん。

そして、大切なそれまでの過程。

・毎日学校やエクストラクラスに行き、基礎学力を高める。

・毎日日本語を学び、日本人と話し、日本語能力を身につける。

・自立に向け、生活能力を身につける。

・日本語を共に学ぶ住み込みスタッフたちと、切磋琢磨し合う。

など。

それをCBBで、この先も行ってほしい。

というのが、本音。

そんな機能を全て持ってるCBBってすげーよ、と思う反面

年齢層が低すぎて、それすら理解できてない状態のまま、流れで日本語を学んでいる子たちもいるのは事実。

結局は、どこを目標にしているのか

具体的なプランが分からないから

学校に行くのも、日本語を学ぶのも

だるくなるのかもしれない。

また、一種の諦めもある。

お金がないから

子供達がよくいう言葉。

お金がない、というのは家庭の貧困も関係しているから、センシティブな話でもある。

お金がないから、勉強しても、日本に行けない

お金がないから、勉強しても、大学にも行けない

そう、最初から周りや自分自身が決めつけてしまうと、やる気というものはどこへいってしまうのでしょうか?

もちろん、夢を見させるようなことを言うな

と言われるかもしれません。

だけども、実際に、そのステップを駆け上がり、夢や成功を掴んだ先輩がいるから

私たちも期待をしてしまうのです。

まだ中学生の彼らに。

年齢って思ったより、大事だったかもしれない。

最後の授業、ほんとうはもう一つやりたいことがありました。

それは

自分の現在の年齢から1歳ずつ書いていって

何歳の時に何がしたいか、どうありたいか

を書くということ。

その瞬間は夢でもいい。

だけども、その夢があるから、それが彼らの原動力になる。

そして、私たちも、そんな目標に向かって一歩一歩進む彼らを、どう応援できるのか、どうサポートできるのか、考えることができる。

インターンは人生にしてみれば、何ヶ月などの、ほんの一瞬。

だけども、彼ら住み込みスタッフがCBBに関わる期間は、長くて年単位。

コロコロとインターン生が変わるという、日本人サイドの問題がある。

これもある意味、継続をすることの難しさの要因のひとつである。

少しでも、彼らのことを長く支えるためには、私たちは何をしたらいいだろうか。

考える、考える。

自分ができること。

やらないといけないこと。

彼ら自身ができること。

やらないといけないこと。

あぁ、早く行かなきゃ。

まだまだがんばろう。

【今日の住み込み】
ソパ❄️

Let it goとBlack Pink大好き、ソパ。
歌とダンスが好きで、いつも教えてもらいました。
感情豊かで、いつも笑顔で。
たくさんお話しするソパ。
今度は日本語でたくさんお話しできたらいいな。


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