腸に良いことその5
唐突ですが、腸の形って覚えていますか?
腸ってこんな感じですね。
昔言われていたことが、実は違っていた。。。ということは、科学ではよくあることだと思います。
以前、「日本人は、肉食の欧米人より腸が長いので便秘になりやすい」ということも言われていたようですが、
日本人の大腸の長さは、欧米人と変わらない。ということのようです。ここでいう腸とは、大腸のことです。
人種でみても、国籍でみても、大腸の長さに大きな差はないようです。
ですが、この大腸の働きに関しては、違いがあるようです。
大腸には、腸内細菌が住みついていいますが、
この住みついている腸内細菌の種類の違いによって、
腸の働き、同時に免疫力の違いも異なってしまうようです。
(私達日本人の大腸の働きの特徴が日本人の健康をうながしている)
最近はたくさんの腸内細菌のことがわかってきていますから、知っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
なんと、ワカメや昆布などの海藻類を常時、食べるのは、日本人と韓国人くらいのようです。
特に、西洋人はこの海藻類を消化できる腸を持っていないということもわかっています。
日本人の約90%の腸内細菌叢には、海苔やワカメに含まれる食物繊維を分解する酵素の遺伝子が含まれているのに対し、他の国では15%以下だった。という研究があります。
どうやら、日本人の腸には、海苔やワカメを消化できる細菌が多く存在しているようです。
(参考資料 ①長寿にも関連? 日本人の腸内環境は独特だった
メタゲノム解析に便移植も、注目される細菌たちの働き。②日本人の腸について ③日本人の大腸は長いの?形が変なの? | どくそうがん社長ブログ (dokusogan.jp)より ④その他 in deepサイト)
しかし、近年、日本人の健康に黄色信号がともっています。。。
ほんらい、日本人が持っていた特徴が失われつつあります。
(日本人の特徴的な腸が上手く使われていた理由)
・脂肪を含む肉や乳製品を少ししかとらず
・魚と大豆を多く食べる
・穀物と野菜、海藻から食物繊維をしっかり摂取する
日本の伝統的な食生活は、内臓脂肪を増やしにくいということでした。
次回は、ある特定の腸内細菌が、実は、アレルギー症状や自己免疫疾患と関係しているというお話しをお伝えしたいと思います。