親を捨てた。
「自己傾聴」のNioさんの記事、「父さんが死んでほっとした」という
タイトルを見てドキリとした。
自分自身の吐き出しのため、noteに日記のように書いているのだから、
いずれはこのことにも向き合うことになるのだが、
何となく後回しにしていた。
そう、タイトル通り、私は親を捨てた。
離婚とほぼ同時に実家と縁を切るという選択をしたのだ。
法的にできることはないようなので、絶縁の宣言を伝えたというだけの
ことである。
いかなる批判も非難も覚悟の上、非情にも年老いた親を見捨てる
決断をしたのである。
そのことを姉に伝えたときは、「仲がいいとは思ってなかったけど、
何で今さら?」と言われたが、結婚していなければもっと早くそうしていた
のだと思う。
私は、私を否定してばかりいる父が嫌いだった。
10代の頃は本気で殺すしかないと思っていた。そうしなければ自分という
存在が死んでしまうから…
20代になり、いつか見返してやる!とも思った。やっぱり愛情を欲してい
たのだろう。
今となっては正直どうでも良くって、ただ関りを持ちたくない。
私の父は・・・親から無条件で愛してもらえなかった人だと思う 。
ありのままの自分では存在価値が無いからと、何かを成しえる特別な存在に
なろうと努力してきた人だ。
父が二十歳ぐらいのときに父親は亡くなったため、満たされない思いやら
救いを宗教に求めたのではないだろうか。
そのことが「正義は我と共にある!」と言わんばかりの人格形成に拍車を
かけたのではないかと思う。(私はどうにもその宗教団体の体質が
気持ちが悪い!)
さして秀でたところもない私は、「だからお前はダメなんだ、
もっと…もっと…!」小さい頃から父の批評の的であった。
大人になって、父を理解しようと試みたこともあるにはあったけれど、
会話がまるでかみ合わない。
父が築いてきた仕事を引き継がなったことや、自分を敬わないことへの
不満からか、「お前には人の心が無い」と会うたびに言われた。
父の言葉は、私にとって「呪い」のようだった。
そんなこんなで今年の5月、
「申し訳ないが離婚することになった」と、実家に報告に行った訳だが
相変わらず、全てを悟った批評家然とした父・・・
私のことや、元嫁のこと、その家族に至るまで無神経に誹謗しているのを
(よくもまぁそんなことが言えるもんだろう…)反論する気力もなく
ぼんやり聞いていた。
自分の中で「あ、なんか・・もう、いいや・・」
本当に馬鹿らしくなってしまった。
・・・
つい長々と書き連ねてしまったが、
人からすれば、年甲斐もない!幼稚だ!とか言われそうだけど、
理解されるものとは思っていない。
自分勝手でいい、
諸々捨て去って、本当に身軽になった私なのだから。