
姿勢が決める
『ユン食堂2』にハマってる。
一度観ているのだが、箱根駅伝頻繁に入るコマーシャル中、他にチャンネル変えたら『1』やってて、こちらがノーカット版だった。以前観たやつはかなり編集されていたことがわかった。やはりリアリティ番組はノーカットが面白い。出演者はいずれ劣らぬ大俳優たち。
ユン・ヨジョン、チョン・ユミ。ユミは、映画『82年生まれ、キム・ジヨン』主演。そして、パク・ソジュン(梨泰院クラス主演)。2018年なので、この頃まだ端役やってた。
大人気バラエティの生みの親、ナ・ヨンソクPD×俳優イ・ソジンの最強タッグによる作品との謳い文句。イ・ソジンは頭脳明晰、冷静で、頼もしい。
シーズン1はバリ島近くのギリ島。ここはヨーロッパからの観光客が多い。アメリカ人や日本人は見かけない。開店1日目ようやく終わったかと思ったら海岸整備事業のため店まるごと撤去に遭うなど、「これ、仕込んだ?」と思わずツッコミたくなる事件が発生したりする。
シーズン2はスペイン、テネリフェ島の小さな町ガラチコ。スペインに到着してからまだ飛行機で3時間半乗り継ぐ島にある。家も道路も広場もミニチュアのような可愛い町並み。
この番組の魅力は、出演者四人が「互いを思いやっている」ところ。また、各自の役割をしっかり理解し、一所懸命取り組む姿勢。
そう、「姿勢」。
パク・ソジュンは、接客で必要なスペイン語をマスターし現地へ入っている。毎朝、仕込みのため店に入る前は日課のトレーニング(ランニングと柔軟)を欠かさない。
これと同じ企画を日本のテレビでやったら、必ず、「いじり」が入る。特に一番の若手俳優へベテランが何かやる。日本のバラエティは一部の大御所を頂点とするピラミッドでできている。特に名前は挙げないけど。ごく数人が頂点にいて、「下」の若手や中堅をいじることで成立している。
爽やかな『ユン食堂』を観ることで、ぼくは日本のテレビの「いじり」「ピラミッド」な「姿勢」に飽き飽きしているんだということがわかった。
素直に課題に取り組む姿勢。これが清々しいんだ。ガラチコの町並み、海の景色も美しく、観ていて飽きない。
NiziUに惹かれるのも、彼女たちの真面目な姿勢へ強烈にインスパイアされるから。
一方、いま、少なくとも日本では、政治家という職業は構造不況業種になってしまっている。理由は明らかで、「姿勢」。一国の首相がウソばかり並べ立てるし、ほかの政治家もどこまでが本当で、どこからがウソなのかわからない。
ぼくは日常で、気をつけていることがある。それは、「腰骨を立てる」。簡単にいうと、背筋を伸ばして座る、立つ、歩く。これは入浴時も変わらない。解除するのは寝るときだけ。「腰骨を立てる」ことが、心の姿勢にも影響すると思ってて。
新しい時代のブランドはABC。
Aesthetics 美学
Bond 絆(関係性)
Cleanness(クリーン)
このうち、Cは「姿勢」と言い換えても良くて、日常の姿勢が、長い間には、結果に表れる。パク・ソジュンの現在があるのは、早朝、海岸を走る姿を観ていて、あの「姿勢」があるからだと確信した。
姿勢が、決めている。