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コロナ時代になって、いいことばかり
ぼくの周囲の目覚めた経営者たちは口を揃えて言う。
「コロナ時代になって、いいことばかりだ」
これは何も売上が上がったとかお客さんが増えたとかいう短期的な話をしているのではない。
コロナは何一つ新しいものを生み出してない。
そうではなく、これまで兆しとしてあったものを明るみにし、加速した。
「毎朝満員電車に詰め込まれ、会社に着く頃にはヘトヘト。こんなんで人を喜ばせる商品開発なんてできるはずがない」みんな思ってた。テレワークとか、オンライン会議とか、すでにあった。でも加速しなかった。
特に大企業はレガシーアセット(自社ビルとか、使えないけどクビにできない社員とか)を大きくかかえているので、「見ないふり」してた。組合や株主もうるさいしね。「白」でないといけない建前があった。ところがコロナになって、選択肢なしにテレワークしなきゃいけなくなった。
これ、いいことなんだよ。「働き方改革」議論も、労働時間が長いとブラック、短いとホワイトという稚拙な話ばっかりだったのが、「何のために働くの?」とか「社員が幸せな会社って、どんなの?」という本質的な問いにみんなが気づいた。
「何も無理して都心に住まなくても、良くない?」
個人や中小企業は柔軟に対応できるから、コロナを機会に、一気に新しい未来へと舵を切った。
ある会社はDX&CXへの取り組みを倍速にした。未来が描けたから。
どうしてもいろんな壁はあるものの、基本、各人が自分の過ごしたいライフスタイル(海のそばで暮らしたい、山歩きをしたい、子どもが小さいうちはずっとそばにいたい)を「やろうと思えばできる」環境にしようと整備中だ。デジタルの力を使えば、やれる。
で、ここからが今日の話なんだけど、
「なぜ加速すると経営的に良いのか」
それは、資金回転が加速するから。
できる経営者は、会社口座に余分のお金があったら「もったいない」と思う。間違っても「安心」しない。低金利時代、100万円のお金は1年後も100万円(利息がつくけど小銭程度だ)。でも、その100万円を何かに投資したら何倍にもなって返ってくる可能性がある。ここでいう投資というのは、お金がお金を生むものとか、株への投資じゃない。
人への投資、特に未来を描く、未来を創るための投資だ。
どこかへ取材に行く、何か新しいデバイスを買ってみる、テスラに乗ってみる・・・そういう「未来を創るための経験」への投資。
コロナがなかったら、社会の動きはもっとゆっくりしていたはずだ。
試行錯誤しなきゃいけない。その時間がかかってた。投資資金が試行錯誤に使われてた。でも、コロナのおかげで「こっちはいい、でも、あっち行ったらダメだよ」が明確になった。ということは、投資の当たり外れが小さくなった。絞り込める。
だから、「コロナ時代になって、いいことばかり」なんだ。
「何にもしばられない時間と空間」記事で書いたカフェでの対談がYou Tubeにあがったので、シェアしますね。ひでみん、ありがとうございます!