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"As a taxpayer"

「子どもが学校へ行かずに自分の好きなことばかりやっていて困る」たとえば絵、たとえばゲーム。大丈夫でしょうか。

相談いただくことがある。ぼくの回答。学校へは行かなくていい。絵、ゲーム、どんどんやればいい。でも目標は持とう。その目標とは、その絵、ゲームで納税できるようにする。

ここでいう「税」は、所得税、住民税などの国や地方公共団体へ納めるものと、もう一つ、家賃や生活費も税と同じ。毎日何か食べなきゃいけないし、水もガスも電気もいる。そのお金、逃れられないものだから税と言っていい。それらすべてに消費税がかかってる。コンビニやスーパーで買う、ネットで買う、言い換えれば、消費税納税しているのと同じなのだ。買った先のショップ経営者が納税しているかどうかは別の話だけど(笑)

かつ、少子高齢化社会では、まず間違いなく消費税がこれからもどんどん高くなる。もともと消費税導入のきっかけが少子高齢社会への突入なのだから。1989年4月に導入された時は3%だった。それでも大騒ぎだった。

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老人ばかりの社会というのは、働く人が減って所得税が取れない社会だから。消費税は、公平ではない。年収200万円のAさんは年収のほぼ全部が生活費になる。つまり200万円全てに消費税が課税されることになる。貯金に回す余裕がない。年収1000万円のBさんが消費税として納税する金額はAさんと同じだとしても、単純計算で800万余裕があることになる。

子どもたちに限らず、こういう「税の本質」について、大人でもあまり知らないんじゃないかな。アメリカでは"As a taxpayer" という言い回しをよく耳にした。「納税者として」考える回路ができてるんだ。日本では稀(レア)。

で、ぼくが経営相談に乗るとき、「納税しているか・していないか」を聞く。商人として名乗れるのは、納税している人だけで、納税していない人は趣味。ほら、趣味でギターやってます、バンドやってます、それと同じ。商売と趣味の違いは納税にある。

税のおかげで災害時、陥没した道路を直せる。橋も架けられる。社会の公共インフラは税で成り立ってる。社会が平穏無事であってこその商い。だからその平穏無事のために納税するのは、これは商人としては当たり前なんだよね。冒頭の子どもたちの絵やゲームも同じくで、納税してこそ、プロフェッショナルといえる。

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この本、とてもわかりやすいですよ。税について知っておくのは、大人も子どもも必要なので。

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