若い商人を時短する
知識がクラウド化した
大好きな詩人ハリール・ジブラーンの生まれ故郷がレバノン。
「レバノンって、どこにあるんだっけ?」
スマホに声かけたら、すぐに出してくれる。
いまや人類のすべての知識はクラウドにある。
ということは、「知識を覚えておく」ニーズも義務も、存在しなくなったわけだ。
確かにスマホやパソコン買い換えるのに、容量は気にしなくなった。
クラウドに貯めるから。
ということは、「知識をアタマに詰め込む」ことから人類は解放されたわけだ。
なのに。なのにね。学校の勉強がいまだに「覚える」ことに費やされているのがもったいないね。
商売やってて、商売のうまい人と下手な人の違いって、知識の量じゃないとわかる。
「掛け合わせる才能」が商売の成果を決めてる。
たとえば、0→1の最たるものの1つにTOTOウォシュレットがある。これは日本が世界に誇る発明だ。
TOTOはもともと陶器の会社で、1914年、国産初の腰掛け水洗便器を開発成功したのが始まりだ。
詳細は省くが(リンクしておくので、ここ見て)、1980年にウォシュレットを開発、発売する。
ウォシュレットって、要するに電気と水洗の掛け算だ。
話は変わる。
若い人を時短する
「若い時の苦労は買ってでもしろ」
というのがあるけど、苦労しないに越したことはない。
挫折とは別の話ね。
若い人が一所懸命100万円貯めて商いを始めようとしている。
試行錯誤するよね?
その過程でせっかくの100万円が50万円になってしまったりする。
商いの先輩たちは、「そっち行ったらあかん」というのを経験で知ってる。
成功に再現性はないが、失敗は100%再現性がある。
なので、「それやったら元手が減るよ」というのは教えてあげたほうがいい。
商いは資金の回転であり、高速に回転させるのが繁盛のエンジンだ。
つまり、「そっち行ったらあかん」の失敗ルートをシェアするのは時短になる。商いで最も必要なのは時短。
固定費(家賃、人件費、光熱費・・・)は気絶してても昼寝しててもかかる。同じかかるなら時短したほうが絶対資金効率は良いわけで。
でね。時短のノウハウは掛け算で生まれてくる。
「人材採用×新店舗開店」というのはよくあるよね?
新店舗始めるから人を雇わないといけない、というシチュエーション。
過去同じようなことをして、失敗した経験があったら、「これとこれは押さえようね」というアドバイスができる。時短になる。
ぼくが来年構想しているのは、こういう、「若い人の商い支援プラットフォーム」だ。プラットフォームというより、学校かもしれない。
なんか、楽しそうじゃない?