定年後に留学しようと決めていたものの
40年ほど前、大学を休学して半年間、スペインにいた時、欧米諸国から老後の観光兼語学留学中の何組かの夫婦に出会った。アメリカ人、ドイツ人、...日本人もいて、自分も老後はまた語学留学しようと心に決めていた。
いろんな人とコミュニケーションをとりたいという思いで大学では外国語専攻を決めていたものの、何語を選ぶべきかは、はっきりした考えがなかった。最終的な候補には、デンマーク語、イタリア語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語があったように思う中で、フランス語は発音が難しい、ドイツ語は文法がややこしい、といった感じで絞り込んでゆき、スペイン語に決めたのは結構単純な理由だった。「話す人口が多いことと発音が日本語に近いこと」が、一度訪れて、スペインという国、特にスペイン人に親しみを感じ、結局6回渡航している。
それから、60歳の定年を数年前に迎え、親の最後も看取り、子供も大学を卒業して既に社会人になっている。予定外だったのは65歳まで年金生活ができないこと。
ITが進歩して、今や、アプリで外国人と会話できたり、予約もスマホでできたり、着く前に、現地の人に知り合ったりと、当時の感覚からするとSFの世界に近い。
加齢による体力、能力の低下もあり、若い頃に考えていたほど、簡単でなさそうだと実感している。
社会貢献且つ、語学力維持のためにやっていたボランティアガイドもコロナで中断し、語学力も著しく低下。最近ではもっぱら外国語でなく、コンピュータ言語に力を注いでいる。
行くなら年金生活が始まる65歳か。行くべきかやめるべきか。当時は学費を含め、生活費は5万円/月程度だったはずが、今は恐らく3倍くらいにはなっているのだろうか。
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