見出し画像

東京サラブレッドクラブ 2024募集馬(2023年産)AI馬体診断

2024年度の一口クラブ募集馬の馬体診断の第4弾として、東京サラブレッドクラブの診断結果を公開する。
東サラは全53頭の募集で、診断スコアの平均は0.43となった。
社台グループのクラブと比較すると超高額募集馬はおらず、最高額は8000万円までに抑えられている。高額馬の診断結果を見ると、最高額馬のレッドファンタジアの23(父エピファネイア)が0.92で全体の3番目のスコアが出ている。それに続く募集総額6000万円が4頭おり、ボインビューティーの23(父コントレイル)が0.89、レッドメデューサの23(父コントレイル)が0.52、インデリブルの23(父エピファネイア)が0.51、ラーゴブルーの23(父ドレフォン)が0.77と、いずれもクラブの平均を上回る結果となっている。
この世代で最も診断スコアが高かったのは募集額5000万円のクイーンズアドヴァイスの23(父コントレイル)で0.99、続いて募集額4000万円のレッドベルローズの23(父エピファネイア)で0.95、そして先述の最高額馬であるレッドファンタジアの23となっており、募集金額上位の馬が高く評価されている傾向にあった。

東京サラブレッドクラブ2021年産のAI馬体診断結果と現在までの競走成績を比較して、AI馬体診断の精度を検証してみることにする。
2021年産のAI馬体診断スコアを公開したのはこの記事で、そこで診断スコアが0.90以上であった6頭の中央在籍時の競走成績(2024/06/09現在)を見ると、以下の通りとなっている。
・1.00 レッドエヴァンス(現役:6戦0勝 [0-0-3-3])
・1.00 レッドセニョール(現役:5戦1勝 [1-1-0-3])
・1.00 レッドレクス(現役:2戦0勝 [0-0-1-1])
・0.93 ルージュサリナス(現役:3戦1勝 [1-0-1-1])
・0.93 レッドモンストル(現役:2戦0勝 [0-0-0-2])
・0.90 レイズアンドコールの21(募集中止・未出走引退)

ここまで東サラのこの世代では、勝ち上がったのは募集馬53頭中10頭と勝ち上がり率は18.9%というかなり苦しい状況である。一方で上記の高評価組は募集中止となった馬を含めても6頭のうち2頭の1勝馬が出ており、勝ち上がり率33.3%とそれなりの結果を出している。
東サラのこの世代はまだオープン馬も出ておらず、出世頭と言っても2勝馬止まりであるが、そのルージュスエルテは診断スコア0.43、もう1頭のルージュスタニングはスコア0.68と、特に高評価でも低評価でもない馬であった。
全体的には、評価がうまくできていたかという判断は保留という感じか。

いいなと思ったら応援しよう!