京都サラブレッドクラブ2022募集馬(2021年産)AI馬体診断
2021年産の一口クラブ募集馬AI馬体診断の第19弾として、京都サラブレッドクラブの馬体診断結果を紹介する。
全18頭の募集で、平均スコアは0.45、満点評価1頭と、非社台・ノーザン系のクラブの中では平均をやや上回るスコアとなっている(ここまで紹介した非社台系クラブ馬の平均スコアは0.41)。性別の平均スコアは牡馬が11頭で0.43、牝馬が7頭で0.47と、やや牝馬優勢のスコアとなっている。
募集価格とスコアとの相関については、満点評価のミラクルベリー2021が牝馬最安値であるように、あまり相関は見られないどころか募集額の安いほうがスコアが良いぐらいの結果が見える。
他クラブ同様、京都サラブレッドクラブの2019年産のAI馬体診断結果と現在までの競争成績を比較して検証してみる。
2019年産のAI馬体診断スコアを公開したのはこの記事で、一般公開したのはスコア0.70以上の診断結果となったものだけとしていた。京サラの該当馬は対象18頭のうち3頭で、中央在籍での競争成績(2022/09/30現在)を見ると以下のようになっている。
・1.00 フルム(現役:11戦3勝 [3-2-3-3])
・0.81 エルデスペラード(現役:4戦1勝 [1-0-0-3]])
・0.78 ワンダフルトゥデイ(現役:6戦1勝 [1-1-2-2])
募集価格の高くない馬を揃えながらも全18頭中6頭も中央での勝ち上がりを出したのは上出来と思えるが、馬体診断で高評価をした3頭が全て勝ち上がったというのは非常に良い結果と言えるだろう。特にこの世代の出世頭であるフルムは満点評価をしており、当時の診断結果とともに「高額募集馬ではないながらどこまで活躍できるか見てみたい」と評した結果が3歳秋までに3勝クラスまで勝ち上がったというのは上出来だろう。
筆者の出資しているノルマンディーではAI診断があまり結果に結びついていないのを感じており、低価格帯の募集馬ではうまく評価できないのでは?という疑問も持っていたのだが、京サラのこの世代の結果を見ると一概にそうとは言い切れず、自分の出資馬検討にも大いに参考にすべきという気持ちを捨てられずにいる。上で紹介した今年の診断結果がどのような競争成績につながるか、期待して見てみたい。特に2019年産に続いて満点評価の馬であるミラクルベリー2021が活躍できるのかが気になっており、クラブHPの紹介を読むと同クラブにしてはめずらしくダートより芝向きとの評価がされた同馬を注目していきたい。
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