ウインレーシングクラブ 2023募集馬(2022年産)AI馬体診断
(2023/11/20: 追加募集の8頭の評価を追加。本文は修正なし。)
2022年産の1歳馬のAI馬体診断の第9弾として、ウインレーシングクラブの募集馬の診断結果を公開する。
全27頭の募集で、平均スコアは0.28、満点評価は無しとなった。既に評価を終えた他の日高系の一口クラブと比べると標準的な値というところだ。
募集金額とスコアとの相関を見ると、4頭いる募集総額3000万円以上の募集馬(それほど高額と言える訳ではないが)の評価スコアはそれぞれ0.74, 0.07, 0.66, 0.97で平均スコア0.61と、かなり高評価される結果となった。
今年のウインRCの募集馬は、クラブ出身の種牡馬であるウインブライトの初年度産駒が27頭中7頭もおり、クラブの本気度が伝わってくる。ちなみにその7頭の平均スコアは0.32で全馬平均より若干高いぐらいで、最高点のコスモチェーロ2022の0.97から0点評価のコスモアクセス2022まで、評価結果がかなり幅広い。なお表題写真はビッグレッドファームで放牧中のウインブライト(2022/09/23撮影)。
ウインRCの2020年産のAI馬体診断結果と現在までの競走成績を比較して、AI馬体診断の精度を検証してみる。
2020年産のAI馬体診断スコアを公開したのはこの記事で、そこで診断スコア0.80以上の評価を得ていた5頭の中央在籍時の競走成績(2023/07/21現在)を見ると、以下の通りとなっている。
・1.00 ウインオーディン(現役:5戦1勝 [1-1-0-3])
・0.98 ウインアイオライト(現役:5戦0勝 [0-2-1-2])
・0.98 ウイントルヴェール(中央抹消:8戦0勝 [0-0-0-8])
・0.89 ウインエルフリーデ(中央抹消:3戦0勝 [0-0-0-3])
・0.85 ウインダンスタイム(中央抹消:2戦0勝 [0-0-0-2])
ここまでウインのこの世代では追加募集も含めると募集馬が37頭おり、そのうち7頭が勝ち上がっていて勝ち上がり率は18.9%。一方で上記の高評価組は5頭のうち1頭が勝ち上がっているので、勝ち上がり率の上では20%と平均よりやや高いのだが、上記のうち下の3頭の戦績が中央で全く通用せず地方に出たような感じなので、評価がうまくできたとはあまり言いたくないような結果である。
一方で、この世代の出世頭であるウインオーディン(1勝馬ではあるが新潟2歳S2着で賞金を積み、皐月賞にも出走して8着)を唯一の満点評価しているので、この馬の最終成績によってはそれなりにうまく評価できた世代という結果に変わる可能性もあるかも知れない。
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