ユニオンオーナーズクラブ 2023募集馬(2022年産)AI馬体診断
2022年産の1歳馬のAI馬体診断の第7弾として、ユニオンオーナーズクラブの募集馬の診断結果を公開する。
特別募集馬1頭、先行募集馬2頭を含めて全56頭の募集で、平均スコアは0.27、満点評価なしとなった。まだ新たなAIモデルで診断したこの世代の平均評価が分からないところだが、日高系としてはほぼ平均的な結果と言えるだろうか。スコアの牡馬・牝馬による偏りはあまり大きくないが(牡0.25、牝0.29)、入厩予定厩舎の東西では比較的差が出ているのが特徴的と言える(東0.20、西0.34)。
また、高額募集馬であっても高いスコアが出ているわけではなく、この世代の超目玉である特別募集馬シュガーハートの2022や、先行募集馬の2頭もあまり良いスコアが出ていないのが気がかりだ。(いずれも評価に使用した写真は2023/06/30時点でのユニオン公式の最新の近況写真による。)
ユニオンの2020年産のAI馬体診断結果と現在までの競走成績を比較して、AI馬体診断の精度を検証してみる。
2020年産のAI馬体診断スコアを公開したのはこの記事で、そこで診断スコア0.50以上の評価を得ていた4頭の中央在籍時の競走成績(2023/06/30現在)を見ると、以下の通りとなっている。(他クラブの検証では診断スコア0.80以上を対象にしたが、ここでその基準を採用すると対象が1頭だけになるので0.50以上とした。)
・0.90 グローブフェイム(中央抹消:2戦0勝 [0-0-0-2])
・0.79 ポケッティーノ(現役:2戦0勝 [0-0-0-2])
・0.77 ビターゼノビア(現役:3戦1勝 [1-1-1-0])
・0.65 アムブロシアー(現役:6戦0勝 [0-0-0-6])
ここまでユニオンのこの世代では地方入厩馬を除いた募集馬45頭中8頭が勝ち上がっており、勝ち上がり率は17.8%。一方で上記の高評価組は4頭のうち1頭が勝ち上がっているので、勝ち上がり率の上では25%と平均より高いのだが、4頭中3頭の戦績が勝ち上がりに程遠いようなものなので、ちょっと印象は良くない。
この世代の活躍馬としては、唯一の2勝馬であり重賞3着が2回あるスピードオブライトがスコア0.16と低い評価しかできなかった。