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ラフィアンターフマンクラブ 2023募集馬(2022年産)AI馬体診断

(2023/12/02: 特別募集の8頭の評価を追加。本文は修正なし。)

2022年産の1歳馬のAI馬体診断の第6弾として、ラフィアンターフマンクラブの募集馬の診断結果を公開する。

早期募集馬2頭を含めて全38頭の募集で、平均スコアは0.31、満点評価なしとなった。平均値から見ると社台系の一口クラブには劣り、満点評価も出なかったものの、日高系としては最終的には平均ぐらいの範囲に落ち着くだろうか。
ラフィアンの場合、ビッグレッドファーム繋養の種牡馬を中心として募集される馬の父が一部に集中するのが見られるが、種牡馬別の評価スコアとしては以下のようになった。1頭ずつしかいない「その他」の産駒に比べて、複数含まれる種牡馬の産駒のほうが概ね平均スコアが高い結果となっている。
・ダノンバラード 0.42(9頭)
・ゴールドシップ 0.31(8頭)
・ウインブライト 0.21(6頭)
・スクリーンヒーロー 0.41(5頭)
・その他 0.22(10頭)

また、馬体診断とは関係のない話だが、募集馬の血統表を見ているとサンデーサイレンスの名前が多すぎるのが気になった。全ての馬が先祖にサンデーサイレンスを持っているほかインブリードも積極的に行っており、全38頭中で3x3が8頭、3x4 (4x3)が12頭と、半分以上がサンデーサイレンスのインブリード持ちだ。競走馬の血統をデータ分析してみたという記事で紹介した通り、サンデーサイレンスであってもインブリードを持つ競走馬は成績が平均を下回っており、特に3x3の強めのインブリードでは平均して良い成績を残せていないという調査結果がある。サンデーサイレンスの血を重ねることに積極的に見えるこの募集馬ラインナップだが、それがどのような結果につながるのか興味深い。

2023/12/02 特別募集馬の評価を追加

ラフィアンの2020年産のAI馬体診断結果と現在までの競走成績を比較して、AI馬体診断の精度を検証してみる。
2020年産のAI馬体診断スコアを公開したのはこの記事で、そこで診断スコアの上位である0.80以上の評価を得ていた7頭の中央在籍時の競走成績(2023/06/18現在)を見ると、以下の通りとなっている。
・1.00 マイネルジュリアン(中央抹消:2戦0勝 [0-0-0-2])
・1.00 マイネルムジーク(現役:1戦0勝 [0-0-0-1])
・0.90 マイネルフォーコン(現役:9戦1勝 [1-3-1-4])
・0.89 マイネルビジョン(現役:10戦2勝 [2-0-1-7])
・0.87 エルーシア(現役:5戦0勝 [0-0-0-5])
・0.83 コスモリリーの20(募集中止)
・0.81 マルメラーダ(現役:5戦0勝 [0-1-1-3])

ここまでラフィアンのこの世代では追加募集も含めて募集馬44頭中15頭が勝ち上がっており、勝ち上がり率は34.1%。一方で上記の高評価組は7頭のうち2頭が勝ち上がっており勝ち上がり率28.6%と、平均よりは勝ち上がり率の点では若干劣る結果となっている。
この世代の活躍馬としては、リステッド勝ちのマイネルラウレアはスコア0.78とそれなりの評価ができていたものの、G2フローラSを勝ったゴールデンハインドについてはスコア0.35と低い評価にとどまっていた。さらに上記の高評価馬のうち満点の2頭が全く活躍には程遠い結果になっているのは非常に残念なところだ。

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