約4年半、PMとして納期遅れゼロを達成した見積り・人員マネジメント術
私は約4年半の間、システム開発責任者(いわゆるPM的ポジション)として働いてきましたが、その間納期遅れはゼロでした。
クライアントに突然新しい要件を突っ込まれるとかいう「開発あるある」は当然あったにも関わらず、です。
この記事では、私がそれをどうやって達成したかを書きたいと思います。
見積り編
クライアントに見積りを提示する時には、難しくても必ず「不確実性コーン」の説明をします。
簡単に言うと、初期コンセプトの段階では最大4倍のズレが発生しますよ、というアレですね。
あと、細かい見積りは開発メンバー(PG)に出してもらうわけですが、そのメンバーごとに”この人は楽観的な見積りを出してくる”、”この人はバッファをたくさん積んでくる”という個性があるので、そのメンバーの個性を見抜いておくことが重要です。
話がそれてしまうので少しだけにしておきますが、メンバーの個性を見抜くには予実管理と普段の雑談(からわかるその人の性格の把握)を行うとよいでしょう。
あと、見落としがちなのが「非機能要件」。
クライアントはだいたい、「こんなことがやりたい」しか言ってきません。
そしてあとになって気づくのです・・・。
「こんな遅いんじゃこまるよ!」「セキュリティ対策として多要素認証いれたいんだけど!?」みたいな。
そこはもう、そういうもんだと割り切って、開発側から言われなくても見積りに盛り込んでおきましょう。
人員マネジメント編
状況が許すのであれば、人員はすぐに入れ替えられるように準備しておくべきです。
もちろん、入れ替えが発生しないのがベター(引き継ぎ時間もいるし、採用コストも発生するし・・・)ですが、人は体調壊したり、ケンカしたり、突然ふらっと旅に出たくなったりするものなのです。(一部誇張)
1on1ミーティングをすると、「隣の人のイヤホンの音漏れが気になって集中できない」とか、「体臭がきつくて・・・」とか、「キーボードの打鍵音がうるさくて」とか、そんな不満だらけなのです。
実際にそんな理由でやめてしまったり、休みがちになったりする人もいるので、人員はすぐに入れ替えられるように準備しておきましょう。
私も複数の人材紹介会社の担当者と密にコンタクトをとって、いつでも欠員が出たら補充する準備をしてありました。
あと、これも会社の状況が許せばですが、同じような技術スタックのラインを2本以上持つことですね。
そうすれば、最悪片方のフロントエンドエンジニアがいなくなったとしても、他のラインのフロントエンドエンジニアにカバーしてもらうこともできます。
というわけで、ここまで読んでいただいた方はもうお気づきかと思いますが、システムの外注(開発会社に丸投げ)はおすすめしません。
開発ラインを内製して、うまく人員マネジメントをすることで納期遅れはゼロにできます。
みなさんもぜひ実践してみてください。
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