いかにして問題をとくか
仕事や日常生活の中で、「どうしたらいいかわからない」と立ち止まる瞬間は、誰しも経験したことがあるはずです。複雑な課題、迫る締め切り、思うように進まない計画……そんな状況に陥ったとき、どうやって前に進むべきかを冷静に考えることは、決して簡単ではありません。
そんなとき、私が手に取ったのがジョージ・ポリアの『いかにして問題を解くか』という本でした。一見、数学の問題解決の手引きのように見えるこの本ですが、実際には私たちの日々の問題解決に役立つ普遍的な思考法が詰まった一冊です。
この本を通じて私は、問題に向き合う姿勢や解決のプロセスそのものを見直すことができました。ただ単に「答え」を見つけるのではなく、「どうやって答えにたどり着くか」を考えることの重要性に気づいたのです。そしてその気づきが、仕事で行き詰まった状況を打破する大きなヒントになりました。
具体的な内容については後ほどご紹介しますが、まずはこの本が教えてくれる「問題解決の道筋」を、皆さんに少しだけお伝えさせてください。
どうすれば良いか
できるだけはっきりと、生き生きと、問題の全容を捉えること。初めからあまり細いかいところに気を取られてはならない。
そうすれば何ができるか。問題を理解し、それに慣れ、その目標を心に刻見つけなければならない。問題にちゅいすれば記憶を察し、関連おある事柄を思い出すのに役に立つ。
もっとよく理解するように努めること
どこから出発したら良いか
又問題に述べてあることを手がかりとして出発すれば良い。問題がはっきりと心位刻み込まれて、一寸先をはなしてもをれを見失ってしまう気遣いがなくなってから出発するべきで明日。
どうすれば良いか
問題の主な部分を分離せよ。仮説と結論とは<証明問題>の主な部分であり、未知数と与えられたデータと条件とは<決定問題>の主な部分を構成する。問題の主な部分に注目し、それを1つ1つ考えたら、代わる代わる色々な組み合わせで考察し、各各の部分と他の部分、又は部分と全体との関連を考えるべきである。そうすれば何ができるのか、あとで必要になると思われる細かい部分をあらかじめ考えておくことは大切である。そうすれば何ができるか、後で必要になると思われる細かい部分をあらかじめ考えておくことは大切である。
よい考えを探すこと
どこから出発したらよいか 問題の主な部分の考察から出発しなければならない。これらの部分がはっきりと並べられ、前にしておいたことのある仕事が役に立ち記憶が役立ちそうな所で手をつければよい。
どうすればよいか 問題を色々な角度から考察し、すでに知っている事柄との結びつきを探すべである。
各部分の違いを強調し、違った部分を調べ、又同じ部分を違った仕方で研究し、色々な仕方で色々な角度から検討したりするべきである。各部分の新しい意味を見出し、全体の新しい見方をするように努めよ。
何を理解することができるか
最後の目標を一目のもとに諒解させるような考え方、そのような考えはどんなに役に立つか、それは進む道の全部もしくは一部を示すであろう。それはどう進んだらよいかを暗示する。どんな考えでも思いついたらそれは幸いである。
不完全な考えをどうすればよいか。それが有望なものに思えたらそれを真面目に考えるべきである。それが信頼できそうに見えたら、その考えに従ってどこまでいけるかを確かめ、状況を再検討せよ。その考えが役に立って状況が変わったら、新しい状況を色々の立場から検討し、前にしたことのある仕事との関連性を求めよ。
それを繰り返せばどうなるか
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