コンサルティングとは
▼コンサルティング業界とは
コンサルタントとは英語の「consult(相談する)」から派生した「相談する人」が語源で「相談活動」がコンサルティングで「相談活動を事業」としているのがコンサルティングファームです。様々な立場で「相談を受ける」ことを職業にしている人がいて全てコンサルタントと言えると思います。人は何のために相談するかというと、自分が抱えている課題を解決したいためであり、課題に対する解決策に価値を感じればお金を支払ってくれます。
▼コンサルティング営業とは
すべてのビジネスの本質は顧客の課題を解決することに大筋変わりはないと思います。一方で、商品やサービスを販売するためのコンサルティング(営業)と、相談そのものにお金を払うコンサルティングは大きく異なります。「全ての仕事はコンサルティング」という言葉もありすが、そのような機能はあるものの価値を提供して対価をもらう対象が何か、が全く異なります。
▼コンサルティングファームの分類
企業は自社の機能によって課題解決したいテーマをいくつも持っています。大きくは「経営」「業務/IT」「組織/HR」「会計」と4つに区分されることになり、それぞれ専門的なコンサルタントが存在します。※以前世界最大の総合系コンサルティングファームであるアクセンチュア社の採用を担当した際も同様の区分でありました。それぞれの区分で数百人コンサルタントが在籍しており毎年数十人採用を行っています。総合系の他に特化系があり、顧客の会社規模や解決したい課題に特化したファームが存在します。全体像は業界地図などを見るととても区分がわかりやすく表現されています。
▼なぜ企業はコンサルタントを活用するのか
①優秀なメンバーは年収が高い
②経営戦略の策定やシステム刷新は数年に1回のみの大仕事
③高度に専門的な技術である
上記理由がありますが、逆に自社内にそコンサルタントのような人材を抱え続けることが実利・コスト観点で難しいということです。東証一部上場の大手企業の中では経営企画部や社内システム部門でそのような機能を持たせることもありますが、なかなかどうして全部を抱えることは無理がありますし、外部活用したほうが効果と効率の両面においてメリットが大きいです。
▼ありえないぐらい成長できる仕事である
コンサルタントになると研修もたくさんありますが、主にすぐに現場にアサインされることが多く、そこではめちゃくちゃ働くしプレッシャーも半端なく大きいけど、それを乗り越えるとめちゃくちゃ成長します。具体的な成長ポイントは「プロフェッショナルマインド」「思考力」「対人関係構築力」「体力・精神力」で成長した暁には色々なところへ転職できる『プラチナチケット』を獲得したと言えます。若いうちから経営課題解決や組織変革経験を積んでおり、経営幹部や将来の幹部候補というキャリアが見えてきます。「キャリアの高速道路」という言葉もありますが、個人的にはドラゴンボールの「精神と時の部屋」に入って成長してきた感覚が近いと思っています。結果として業界を問わずどこでもなんでも活躍されることが多いです。
▼どのようなキャリアを進むことが多いか
ファーム出身の方が書かれた書籍がヒットすることも多く「コンサルタントになると思考やワークスタイルから多くのことが学べる」と世の中の転職マーケットでは思われており実際その通りだと思います。比較的年収帯が高い方が多く、コンサルティグファーム以外の選択肢はそれなりに限られていくことになるでしょう。でもみんな本当にいいキャリアに進まれています。
・事業会社の経営企画部門、マーケティング部門、M&A部門
・外資系企業のマネジャー、ディレクター
・ベンチャー企業のCXO
・ヘッドハンター
・投資銀行
・PEファンドの業界アナリスト
▼だからどうしたらいいのか
ファームの特性にもよりますが「Up or Out」という昇進・成長するか出るかというとても厳しい業界であり、「3年で50%、7年で80%」が退職されるようです。そのような環境に飛び込み3年で10年分成長したいという意識の高い方にはうってつけの仕事だと思います。一方キャリアの出口戦略であるポストコンサルとしてどうしたいのか、働きながらでも考えて行く必要があります。働き方改革の時流の中で適切な働き方が求められていきますので、これまでのようなはちゃめちゃな働き方が継続できるかは今後も動き後注視したいとことろですね。またWorkFromHome(在宅勤務)が進んでいくと現場主義でありクライアント先常駐が基本の仕事内容はどう変わっていくのか、ここはぜひ現役コンサルタントに取材してみたいものです。
▼参考文献
・コンサルティングとは何か
・この1冊で全てがわかる コンサルティングの基本
・コンサルティング業界大研究
・コンサル1年目が学ぶこと
・会社四季報