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触れられなかった者たちへ -ELDEN RING-(週記:2月1日)

1.雑記

今年の目標は二つあり、一つは「毎週文章を書くこと」、もう一つは「継続的に読書をすること」です。今のところどちらも続いています。1月に読んだ本は2冊。アンドリュー・ポンチェン(竹内薫訳)『THE UNIVERSE IN A BOX 箱の中の宇宙 あたらしい宇宙138億年の歴史』と、宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』。どちらも面白かったですが、前者は読了までに3週間、後者は3日。タイトルの長さと読書時間が比例したのかもしれません。
『箱の中の宇宙』は、最新の科学が宇宙をいかに解き明かそうとしているかを語るノンフィクションなのですが、その中でシミュレーション仮説というものが出てきます。我々の生きている現実が、実は超高次なコンピュータによるシミュレーションなのではないか、という仮説であり、科学者の間でもきちんとした議論がなされているということらしいのですが、一般的にはやはり荒唐無稽に映るというか、トンデモ理論に思えてしまう。しかしながら、ゲーマーというのは過去にプレイしたゲームを自らの一部とし、常に見知らぬ世界に臨み続ける誇り高き存在であり、筆者もゲーマーの端くれですから、この仮説にもすでに触れたことがあるわけです。そうです、スターオーシャン3です。
なぜSO3をプレイしているとシミュレーション仮説を受け入れることが出来るのか。その理由はハイパーとんでもないネタバレ(※)なので、筆者の口から説明することは出来ません。そもそも文章なので、口で説明しても届きません。ただ、現代のノンフィクションでも語られる理論が、20年前のゲームで採用されていたという事実を垣間見て、どうしてなかなかゲームも捨てたもんじゃないぜ、と誇らしい気持ちになりました。SO3を初めてプレイした時の、「とんでもねぇゲームだな」というあの気持ち、忘れないようにしたいものです。

2.今週のゲーム

モンスターハンターワイルズまでは中休みなので、テイルズオブヴェスペリアリマスターに手を付けてみたり、逆転裁判1・2・3を買ってみたりしたのですが、なんやかんやで狭間の地に戻ってきてしまいました。ELDEN RING3週目です。
これはELDEN RINGというかフロムソフトウェアあるあるだと思うのですが、1週目でNPCのフラグを何のヒントもなく回収しきることが不可能に近い。フロムゲーのNPCは、少し放置してストーリーを進めてしまうと、すぐにふらふらと移動してしまうかまってちゃんですし、そもそも登場しないままゲーム自体が終わってしまうということが非常に多い。SFC時代の七英雄くらいの唐突感があります。
筆者も1週目ではフラグ回収ほとんどできず、2周目で本編のNPCは一通り堪能しましたが、今度はDLCのNPCとはほとんど交流できず。気付いたらエニル・イリムで全員から襲われる始末です。今回の3週目で、針の騎士、レダと仲間の皆さんの背景を少しでも深堀したい所存です。モンハンまでに終わるだろうか。
ところで、筆者の狭間の地1週目は技量ビルド(猟犬の長牙)、2周目は魔術剣士ビルド(暗月の大剣)です。この3週目は、満を持しての脳筋ビルドで走っています。現在の獲物はつるはし二刀流で、これがめちゃくちゃ強いジャンプ攻撃を連打しているだけで倒れていくボスを見て、今までの苦労は何だったんだろうと自問自答。このままバッタ戦法で破片の君主たちを叩き切ってやろうと思います。

(注記)

※ネタバレ
物語の核心やオチを、それをまだ体験していない人に伝えてしまうこと。かの森博嗣は、「作品について触れることは全てがネタバレ」という趣旨の発言をしていたが、核心をついていると感じる。
筆者はネタバレをされてもそこまで気にしない方で、例えば犯人を知っている状態で、倒叙物ではないミステリーを読むことが出来るが、この気質が災いして、奥様に「お前はいつもネタバレを言ってくる」とお𠮟りを受けることが多い。
自分でも最悪だったネタバレは、『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部(「黄金の風」)を読んでいた奥様に、「もうナランチャって死んだ?」と言ってしまったことで、おそらく未だに根に持っていると思う。もちろん、筆者がネタバレをせずともナランチャは死ぬのだが、未読の人間とは何も語り合ってはいけないということを学んだ出来事であった。語りえぬものについては、沈黙しなければならない。

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