ちいさな庭だより。2024年11月号。
[intro]
「〇月とは思えない気温」というフレーズを今年何回口にしただろうか、と思いつつ、11月も時折おおきな気温差に驚かされた。ようやく晩秋らしくなってきたと思いきや、ちいさな庭の樹木類はさっさと紅葉して先日の強風に散ってしまい、早々と冬の姿になっている。雪の便りもぼちぼち聴こえてきた。きびしい冬にならなければよいが。
[街なかの、裏庭より。]
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お隣さんの解体工事や我が家の給湯器の点検などあり、庭の配置は先月バラしたそのままになっているが、比較的天気の良い日に植え替えや除草作業、施肥などを進めている。
少し早いかとも思ったけれど、外気温が10℃を下回ることも出てきたのでサギソウを玄関の中へ移動させたり、交換会で輿入れしてそのままになっていたサンスベリアを植え付けたりも。クリスマスローズも一回り大きな鉢に植え替え、今のところは順調に育っている。
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ツマグロヒョウモンたちにすっかり食べられたスミレ類も、幼虫の数が少なくなって少しずつ復活してきている。こぼれ種で増え始めているものもありそうだ。落ちたところで発芽するものだと思っていたが、アリが運ぶケースもあるようで、どうしてこんなところに?という、元の苗から離れた場所で育っているものもある。
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ストロベリーポットの中のワイルドストロベリーの苗が夏以降枯れたようになっていて少し心配していたが、今月に入ってぐんぐん復活。ランナーがポットの中で活着するように配置したところ、うまくいっているようだ。これからまた雪の下になってしまうのだけど、元気ならまあいいか。冷凍してあった実は結局、ブルーベリーと一緒にミックスジャムにしてしまった。
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我が家のちいさな庭はお隣さんと結構密接しているため、解体作業の何かしらの影響を受けることがたまにある。先日は遮音の幕が落ちて来て庭に覆いかぶさり、金具が当たったのかクリーヴランドセージの枝が折れてしまった。仕方がないのでダメ元で挿し芽をして室内で様子を見ている。元の苗は今のところ枯れているわけではないので、もしこの挿し芽が活着したら春の植え替えの際に一緒に植えたらいいと思っている。
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昨シーズンに水耕栽培状態でいただいたチューリップ、植えてみたらもう発芽してしまった!もともとちいさい球根だったから、芽が出るだけでもうれしいといえばそうなのだけど、この時期から芽を出していてもいいものなのだろうか。今後が気になる。ヒヤシンスもいちおう育ってはいるが、昨年よりは動きが遅い印象だ。チオノドクサは風で鉢がひっくり返ってしまって植え直したので、これから発芽するかどうかちょっと分からない。シラーも鉢の置き場所が変わって、まだ確認できていない。雪が降る前には見ておきたい。
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すっかり放置していたサツマイモ、そろそろいいかと思い、晴れた日にひとりでささやかに芋掘りを決行!3年間水に挿した状態だった苗をほぼデキゴコロで植えた割には、ちゃんと可食部のある状態になっていて、静かにコーフン!後日オーブンで焼いてみたところ、紅はるかっぽい食感だった。芋掘りが済んだ後の土に有機石灰をすきこんでおいた。来季も植える予定。
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室内管理チームも少し変化が出てきた。春に茶話会でいただいてきたサンシモンがようやく育ち始めた様子。ずっと動きがなかったのは冬型の多肉植物だからだ、ということを今さら知って納得。半ば諦めていたグラウクムにも細い細い根が出てきた!こちらは春秋型ではなかったか…夏が長すぎたということなのかな。枯れかけていたセダム・サクサグラレ・モスグリーンもどういうわけか復活。蒸れに弱いということで水の量を控えていたが、少なすぎたらしい。今は回数は少なく、でも水の量は割としっかり与えるようにしている。
そして昨年だったかの交換会で輿入れした品種不明の多肉植物が、センペルビウムなのかツメレンゲなのか、というところまで絞り込めたのだが…。正直どう違うのかわからない。花が咲いたらわかるだろうか。しかし花がつくと枯れてしまうそうで、咲いてほしいようなほしくないような(笑。
この他、今年の秋の交換会でやってきた短毛丸と思しきサボテンを植え付け、さらには100円ショップで出会ってしまった白竜丸も加わって、多肉植物たちとの暮らしも盛り上がりつつある。みんな無事に冬を越えられますように。
[ロザリアンへの途…今年もよくがんばりました。]
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