命を頂く。
「食べるというのは命を頂くということ。」
これは小学生で先生から教わり、
誰しもが頭の中では分かっていることだろう。
頭の中で、とわざわざつけたのは
本当には分かっていないのではないかと
考えているからだ。
肉や魚、野菜も
もともとは大切な1つの命だ。
しかし多くの人は
分かっているつもりなだけで
実際の 痛み に触れることは出来ていないのでは
ないだろうか。
私の学校には「家庭園芸」という授業がある。
私はこの授業を 痛み に触れる授業だと
考えている。
もちろん、野菜の育て方や野菜についての知識をつけるという目的もある。
だが、それよりも大切なのは
野菜という命あるものを育て、収穫し、食べることだと思う。
これこそが 痛み に触れることだ。
正直、野菜では命なんてわからない、実感がないという人もいるだろう。
確かに「ブタがいた教室」のように
実際に動物を育て、命を頂く方が伝わるし、より深く理解出来るのかもしれない。
大阪府のある中学校では実際にやっていたようだが、さすがに現実的には厳しいものがある。
他の命を扱う授業やカリキュラムは
現状では、何もない。
小学生でトマトなどを育てることはあるが
小学生にトマトで理解しろと言うのは苦だろう。
だからこそ、高校生の時期に、この「家庭園芸」という授業でわからなければならない。
実際に身体で野菜に接する良い授業だと思う。
気になった人は調べてみてほしいが、
YouTubeには、牛を肉とするために殺してしまう映像もある。(かなり残酷な内容なので注意)
これをみて貴方がどう感じるかだ。
・可哀想。
・命に感謝しながら食べないと。
・もう牛とか食べられない
など様々な感じ方があるだろう。
そう感じれるというのは動画から何かを得た、という事なので、素晴らしいと思う。
だが、正直、 痛み というのは分かってないのではないだろうか。
おそらくこの映像を見た感想と東日本大震災の映像を見た感想は同じだろう。
あくまで他人事、分かっているつもり。
映像で見て怖いと思って終わり。
本当の 痛み はわかっていないと思う。
実際にその場に立ち会ってこそ 痛み がわかるのではないか。
まだ、私自身も実際に立ち会ったことはないが 痛み を知り、本当の「いただきます。」を言えるように立ち会ってみたいと思う。
それでは、今日も命に感謝して