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「殺し文句」は相手の過去を殺して、これからをつくる言葉

不意に「殺し文句」という言葉が頭に浮かびました。

改めて意味を調べてみると
殺し文句 = 相手の気持ちを強くひきつける巧みな言葉。男女間で用いたのが始まり。
と書いてあります。 

これだけではつまらないので、色々発想を広げます。

「文句」じゃないけど、相手にインパクトを与えるものって何だろうか?

例えば、映画のワンシーン。
心に残る、強く惹きつけられた言葉です。


高倉健主演の「あなたへ」
亡くなった奥さんである田中裕子から送られた絵手紙。長崎の郵便局に局止めされた最後の絵手紙に書いてあったのは「さようなら」だけ

主人公の健さんは、その意味がわからなかった。
でも、最後にこんなことが言いたかったのか、と話し始めます。

「さようなら、あなたにはあなたの時間が流れてる」

この言葉がこの映画で残したかった言葉かもしれませんね。

タイタニック - Titanic (1997年、アメリカ)
監督:ジェームズ・キャメロン
主演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット
タイタニック号の沈没を背景にしたラブストーリー

ラブストーリーと紹介されていましたが私には、
上流階級の女性が希望を求めて生きていく映画に感じました。

それは映画の中のワンシーンが今でも強烈に残っているからです。

船が沈没し漂流し始めた板切れの上で、ケイト・ウィンスレットが
亡くなったディカプリオの手を離し、自分が生きていくために笛を吹いて
助けを呼ぶシーンがあります。
沈んでいくディカプリオが物悲しくも微笑んでいるように見えました。

これが今でもとても頭に残っているシーンです。
上流階級の女性が希望を求めて生きていく映画に感じました。
このシーンが有名な船の先端で両手を広げるシーンと最後につながっています。


「殺し文句」という言葉が思わぬ展開の発想になりましたが…


殺し文句 = 相手の気持ちを強くひきつける巧みな言葉

これもありです。


でもこんなことも考えられます。

相手はそこから自分の今いる世界で発想し行動する

「殺し文句」は相手の過去を殺して、これからをつくる言葉

こんなインパクトのある言葉やワンシーンを演出したいものです。


今、私は人前で話す仕事をしています。
90分という映画と同じくらいの時間で、どういうシーンを演出できたか
そんなことを考えてしまいます。

「いい話だった」と言われることは嬉しいことです。

でも、 「あの言葉が心に残っています」 と言われ
そこから自分の発想で行動を起こしてくれれば、もっと嬉しい。

どうすればいいかは、自分で考えて行動する
そして、その行動を楽しむ

具体的な動き方まで聞いて、言われた通りにやったのでは
おもしろくありませんよ。
















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