【おかえりモネ考察】主題歌「なないろ」を訳すと物語が見える
主題歌から「おかえりモネ」を紐解く
ドラマが始まる前、こんな記事がNHKドラマから配信されました。
ここで、制作統括の人がこう話しています。
「何よりも曲の世界観がドラマで描こうとしていることを、いみじくも表現していてびっくり、改めてBUMP OF CHICKENさんの音楽の凄さを実感」
この主題歌はとても不思議で、ただ聴いているだけでは、なんだかキラキラした明るい曲に聴こえるのですが、それはあくまでも「印象」です。訳してみるととても重く、そして胸が締め付けられる内容でした。
著作権の問題もあるので、「私なりの解釈で訳した」もののみ掲載します。
「なないろ」を訳してみた
ーーーーーーここから1番ーーーーーーー
希望が見えない中でも 前に進んでると信じて歩いてきた
普通の晴れた一日のはじまりに ときどき孤独を感じることもあるけど
何が正しいのか迷ってばかり、どこに正しい答えがあるのだろう
私が選んだ道で すべての人たちを笑顔にできるわけじゃないけど
それでもいい、これが私の選んだ道
昨夜泣いたけれど、まったくそう見えないような笑顔で
昨夜泣いた記憶を消せることはなく、日々を生きている
どこまでも離れてしまった場所で 私は15歳の自分とともに目覚める
15歳までの幸せな記憶は、悲しみの涙からまもるお守りのように
私の胸の中で出番を待っている
わからないことだらけだけど 何とか今日を生きる私が
15歳の輝かしい想いを探すこの道
この道であっているのか迷ってしまう時は、胸にしまった15歳までの幸せな日々を思い出すといい
そうすればわかるから、あの時どんな想いだったのか
ーーーーーーここから2番ーーーーーーー
僕の心の中に君はいる ここでしか会えない15歳の君の瞳
その瞳は15歳でとまったままだから 会えるとほっとしたり
でも時々それは幻のようで目をそらしたくなったり
15歳までの記憶は思い出すと寂しくて、でも思い出せないのはもっと寂しくなる
ただ「忘れない」それしかできない日々が僕の人生
あの日受けた傷は、まるで傷がないようにかくして笑顔になる
その傷は明るいと見えない 本当はいたるところにあるのに
いつものように朝の支度をして、いつものように僕の日常がはじまる
いつも何かにうなだれていても大丈夫だよ、僕は負けない
泣きたくても涙は乾いている そんな日常の中 ひどく疲れていても大丈夫
もし、ネガティブになって立ち直れない時も僕は思い出せるよ
どうやったらポジティブになれるのか
泣いても涙はすぐに消える
それでもこの悲しみはずっと僕の中で揺れている
どこまでも離れてしまった場所で 僕は15歳の自分とともに目覚める
15歳までの幸せな記憶は、悲しみの涙からまもるお守りのように胸にもって、日々を過ごす
どうしたらいいのかわからず、何とか今日を生きている僕が
15歳の輝かしい想いを探すこの道
これでいいのか迷ってしまう時は、胸にしまった15歳までの幸せな日々を思い出すといい
そうすればわかるから、あの時どんな想いだったのか
ーーーーーーエンディングーーーーーーー
輝かしい15歳には戻れないけれど、その輝きに似た日々に、いつか二人はまた会うよ
「なないろ」につまった想い
いかがでしたか?詳細に訳していくと、このドラマの行く先が見えてくるのではないでしょうか。歌詞の「キラキラ」は私たちのイメージするキラキラではなく、涙が流れる反射であったり、周囲にたくさんちらばっているという意味だったりと、通常よりネガティブな捉え方をしました。
また、想い出や失くせない記憶を「15歳までの想い出」と解釈。2番はもともと新次(りょーちんの父親)でもあるかも、と思っていたのですが翻訳してみると、どこまでも立ち上がって歩いている姿から完全にりょーちんだと思うように。
解釈は人それぞれなのですが、私はモネとりょーちんはこのドラマの最も軸な「陰陽」であると想定しています。リンクした「なないろ」のMVを見たのはその後だったのですが、実際にMVを見ると、2つの魂が離れそうになり、なんとかつながって「1つ」になってこの世に誕生する…という、まさに「陰陽」を彷彿とさせる映像になっていてびっくりしました。
あなたはどう解釈し、どう訳すでしょうか。一度、チャレンジしてみてください。
※あくまでも独自の考察であり解釈は人それぞれで楽しみましょう