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こどもに成功体験をさせよう!

「最近の若いもんは!」なんてことは昔聞いたり言われたりした、遠い記憶の中のセリフと思っていたが、このところ、ふとこのことについて考えることが多くなり、頭の中を整理するつもりでnoteに記してみることにした。

仕事で出会う若者、スポーツを通して出会う中学生、高校生達。
元気が無い、大きな声が出せない、考えを述べない、興味を示さない・・・
どうなっているんだ? と考えてしまう。
もちろん、みんながみんなではない。
しかし、とても違和感を感じることが多い。

そこで、いろいろな本を読み、インターネットを検索し、人に会い、話を聞き、一つの考えがまとまった。
もちろんこれは私の偏見もあるだろう。
しかし、少しは当たっていることもあると思う。

こどもに成功体験をさせよう!

「こどもに成功体験をさせる」ことはとても大切なことです。
成功することは、自らの意思でチャレンジし、失敗も経験するがうまくいったときにはじめて「やった!」といった感情を体験し、成長します。
なんといっても「成功する」ことの喜びを身をもって知ることになります。

成長とは

成長とは、今の自分の殻を破って新しい自分を手に入れることです。
大人から見たら小さなことでも、子供にとっては大きな冒険です。

例えば、子供が自分で食べ物を食べようとしだす時期があります。
もちろん最初はスプーンでうまく食べ物を口に運べず、口のまわりだけでなく、洋服、テーブル、床まで汚してしまいます。 何回も何回もチャレンジして、ようやく口に運べるようになるのですが、自分なりに上手になっていっています。 もしそこで、汚れるから、掃除や洗濯が大変だからと、親がずっと口に食べ物を運んでしまうと、子供はチャレンジはもちろん成功する「体験」を失ってしまいます。
そうして成功体験を知らずに育った子供はどんな大人になるのでしょうか?

チャレンジしない子供

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昨年から私が指導のお手伝いをしている、高校のラグビー部の子供たちのことです。
不思議なことに、ラグビーというスポーツをしているのですが、ほとんどの子が教わった動作はするのですが、自ら工夫したり、調べたりして、上手になろうという姿勢をみせてくれません。
そして、常に教えてくれるのを待っています。

個人であれチームであれ、上達するには「殻を破る」ことをしなければいけません。それも自らの意思で「殻を破る」行動を起こさなければなりません。私は指導者として、イメージを持つためにプロラグビーの動画を見たり、大学生や強豪校の試合や練習を見学に行くことをイメージを持つためのヒントとして勧めますが、それすら行動に移しません。
もちろんアドバイスはしても強要はしません。

おそらく、彼らは成功すること=自分の殻を破って成長することの喜びを知らない、のです。

親は子供のコーチになろう

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親は子供のコーチになる。
それは特に幼少期のことです。


先ほどの自分で食べものを口に運ぶなどといった。子供が自分の力で何かをしようとしたときです。 親の目が届く範囲内であれば何をやってもいいくらい、自分の力でやらせてあげるのです。 そこには失敗もあります。 いつか成功する子供を信じて見守ってあげるのです。 その繰り返しが「殻を破る喜び」そして工夫や努力すること、自分で考えることに繋がるのです。

そうやって、「やってみよう」と自ら考え、成長や上達のために自ら行動する人間に育っていくのではないでしょうか。

自分で考えさせる

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ラグビーの指導で、ある程度基本技術を教えると、私はうまくいかないメニューを与えます。 技術的にうまくいかないメニューもあれば、練習自体がスムーズにいかないメニューもあります。

特に後者は大切だと考えて、あえてそういったメニューを出すのですが、ほぼ毎回子供達からブーイングが出ます。私は決まって「うまくいくように工夫してみたら?」と問いかけ、どうしたらうまくいくのかを考えさせます。

これは、キャプテンやリーダー、上級生や下級生など関係ありませんし、女子マネージャーも関わって良いことです。 みんなでディスカッションして、意見を出し合い、理解しあい、行動に移してほしいのです。

このこと自体なかなかうまくいきませんが、理解しているけど黙っている子供がたくさん隠れていますので、来年再来年と指導を続けていくうちにチームのカルチャーとなり、「自分たちの考えや工夫で物事がうまくいく一つの成功体験」をしてほしく、彼らを信じて続けていこうと思っています。


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