解ける夜更けの随に【221008】
プロローグ
こんなに肌寒い日だ。何か飲んで歩きたいと思った。
ホット飲料の陳列棚から選ばれたのは午後の紅茶ミルクティー。
ふわり薫る紅茶と、ほんのり漂う甘さに揺られながら歩きたかった。
子守唄のような甘さに揺られながら、僕は煌めきの中で微睡む夜の中歩いて帰った。
・装飾そのものを見ても特に何も思わないけれど、その装飾の灯りが黒を反射するビルの窓に映し出されているのを見ると、綺麗だなと思ってしまう。この現象に名前ってあるのだろうか。
・街中の足ツボのポスターに第二の心臓っ