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最果タヒさんに決まりました

 第32回萩原朔太郎賞が,最果タヒさんの『恋と誤解された夕焼け』(新潮社)に決まった。私の詩集『水栽培の猫』も最終候補6作品に選ばれていた。萩原朔太郎賞は公募ではない。推薦委員会が選んだ詩集の中から審査会を経て選抜された詩集が最終候補になるらしい。(ネット検索で知った)自分が候補になるなんて、想像すらしていなかったから、お知らせを頂いた時は、嬉しさと驚きで号泣した。
 落ち着きを取り戻し、まずは私が敬愛している野木京子さんにメールしたところ、彼女も詩集『廃屋の月』が最終候補に残っておられるとのこと。野木さんは、私の詩集に素晴らしい栞文を書いてくださっている。私も微力ながら、所属同人誌『折々の』に、彼女の詩集『廃屋の月』の魅力について書かせて頂いた。それなのに、一つの賞について競い合う立場に置かれ、私は途方に暮れた。彼女から、所属同人誌と私を応援する言葉を添えたカードが届いたときには、言いようのない思いで涙がこぼれた。
 私は私が可愛いから、朔太郎賞は欲しかった。それと同じだけ、野木さんにも受賞していただきたかった。結果的に、最果タヒさんが受賞なさって気持ちがすっきりした。
 『水栽培の猫』を応援してくださった皆様、ありがとうございました。


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