見出し画像

【ソシガヤ格闘記】まちそうじを通して、ゆるい繋がりを作るために

こんにちは。はじめまして。
慶應義塾大学メディアデザイン研究科修士2年(休学中)の吉田凌太(よしだ りょうた)と申します。

今回はまちそうじに関して、これまでこれからの目線で描きます。
今後もまちそうじをきっかけに、街に関わる人がゆるく関係を作り、街全体がほんわかつながっていく媒介を作っていきたいです。

これまで

今年5月から「まちそうじ」を始め、毎月第3日曜日の朝9時半から開催しています。最初は3〜4人で始まりましたが、少しずつ輪が広がり、現在では毎回約15人の方々と活動しています!!


まちそうじの様子

街でゆっくり過ごせる場所を作るために

私たちは、街でゆっくり過ごせる場所を増やすために、自分たちの手で街を美しくしたいという思いから活動を始めました。

祖師谷は他の街と比べて清潔感があり、ゴミも非常に少ない街です。これは、商店や近隣の住民、自治会の皆様が早朝からお掃除してくださっているおかげです。

しかし、商店街の裏道や駐車場などをじっくり観察すると、タバコの吸い殻やペットボトル、缶などが多く見つかります。まるで隠されているかのように巧みに捨てられており、実際に歩いて本当に注意深く見ないと気づかないことも多々あります。捨てる側も上手くなっているのだなと、感心してしまいます(笑)。

夜中に集まって飲んだ後にゴミを捨てて帰る人、タバコを吸ってポイ捨てする人、街中の飲食店で食事をした後にタバコを吸って道端に捨てて帰る人——そういった人たちはまだ街中にいます。

そういう人たちに直接何かを言うことも大切ですが、少しずつ街を綺麗にする仲間が増えていけば、徐々に街を大切にしたいという気持ちが芽生え、街にゴミを捨てるという発想自体がなくなる気がします。

もっと気軽に街に繰り出せる環境を作るために、
私たちは街掃除を始めてみることにしました。

まちそうじは、人々が緩やかに重なり合う機会を与えてくれる

まちそうじには、人々が緩やかに繋がり、重なり合うきっかけを作る力があると確信しています。

参加者の方々からは、とても印象的な声が寄せられています。

「まちそうじをしていると、自然とゴミに熱心になっている自分がいます。なぜか掃除をしていると、自分の心も洗われた感覚になるんですよね。」

参加者の方の声

ゴミを拾う行為は、綺麗にするという行為自体だけでなく、自分の精神状態を重ね合わせたり、没頭するきっかけにもなります。

ただトングを使ってゴミを拾うだけの作業なのに、そこには意外な難しさや、熱心になれる何かがある気がします。

参加者同士の交流

また、それ以上に、終わった後にみんなで一緒にお茶を飲んだり、時には持ち寄ったものを食べたりする中で、その空間が心地よい居場所にもなっていると感じます。

タバコの吸い殻が予想以上に落ちている

活動を続ける中で、私たちが特に驚いたのは、タバコの吸い殻の多さです。他のゴミよりも圧倒的に多くのタバコの吸い殻を見つけます。

この状況は参加者の間で大きな話題となり、
「なぜこんなに多くの吸い殻が捨てられているのだろう?」
「どうすればこの問題を解決できるのだろう?」
という声が上がりました。

そこで、この問題について日本たばこ産業株式会社(JT)様にご相談しました。JT様は私たちの活動に賛同してくださり、一緒にタバコのポイ捨て問題に取り組むことになりました。

JT様は他の地域でも「REthinkプロジェクト」という活動を展開されており、タバコやゴミのあり方を再考する取り組みを行っています。

今回、私たちには必要な物資(ゴミ袋、トングなど)をご支援いただいています。今後もタバコについて考える機会を設けていきたいと考えています。

色々な人が、気軽に参加するきっかけに

これが今後目指すところです。

「まちそうじ」というと、どこか意識の高い人たちが社会貢献を掲げて活動しているというイメージを持たれるかもしれません。しかし、私たちはゆるやかに街の人々とつながるきっかけとして、トングを手に掃除をする機会があっても良いのではと感じています。

実際に街掃除をする中で、
心温まるシーンに出会いました。

参加してくれた小学生の子がトングでゴミを拾っていた時、たまたま通りかかった地元の方がトングの持ち方を教えてくれました。それに対して少年が「こう持った方がやりやすいんだよ」と答えると、地元の方は「なるほど、それもありだな」と笑いが生まれました。

自然な行為の中で会話が生まれ、場が和やかになるほっこりとした瞬間でした。上下関係もなく、お互いがありのままの姿で交流しているように感じます。

こうした瞬間が意図せず生まれたら、とても嬉しいです。

「まちそうじ」から「SOSHIGAYA CLEANUP MORNING」へ

そんな思いから、これまでの反省も踏まえ、
活動の名前とチラシを変更することにしました。

「まちそうじ」では伝わりきらない部分もあり、海外の方にも気軽に参加してほしいという思いから、心も街も綺麗にできる日曜日の朝の時間を作っていきたいと考えています。

あまり堅苦しい目的を設けず、「ちょっと運動してみたい」「少し体を動かしたい」といった方々も気軽に集まれる場所にしたいです。

そして今後は、祖師谷や砧に限らず、開催できる会にしていきたいです。
そのために、駅前広場を起点に、みんなで近辺を掃除し、最後には広場で談笑できる——そんな光景を描けたら素敵だなと思っています。

チラシを貼ってくれる、置いてくださる飲食店様、個人の方大募集!

私たちの活動をより多くの方に知っていただくために、チラシを掲示・設置していただける場所を探しています。

もしご協力いただけるお店やスペースがございましたら、Instagramや下記のHPのお問い合わせフォームから、ぜひご一報いただけると嬉しいです。この返信欄でのご連絡でも構いません!

ご連絡をいただけましたら、感謝の気持ちを込めて、僕が直接チラシをお届けに伺います。

皆さまのお力添えで、街をより美しく、そして人々が気軽に集まれる魅力的な場所にしていきたいです。「まちそうじ」、いや、「SOSHIGAYA CLEANUP MORNING」は、その1つの手段にすぎません。

今後もさまざまな活動を通じて、地元での緩やかなつながりを作るきっかけとして、皆さんと一緒に盛り上げていきましょう!

よろしくお願いいたします!

最後まで読んでいただきありがとうございました!



いいなと思ったら応援しよう!