お気に入りの万年筆とインクで線を引く楽しさ
以前、絵作りの意欲がある、と書いた。
さっそく、手をつけることにしてみた。
幸い、お気に入りの道具やソフトはある。
まずは、万年筆とインクだ。
前々から手帳やノートに書く時に使用している。
インクはPILOTさんの色彩雫。すべて揃えられてはいないが、シリーズで好き。
これらを使って、ペン画に挑戦してみることにした。
妻のように綺麗な線画を描いたり、万年筆1本で旅先スケッチをしたりすることが目標だ。
とはいっても絵は中学校の美術以来ほとんどまともに触れていない。
どこから手をつけたものか。
いや、描けばいいじゃない、と思わなくもないが、そもそも線が引けないのだ。
字が下手なのも同原因かもしれないが、とにかく手で書くor描くのが下手。
それを自覚しているから、とにかく描けばいいという間違いない方法の前段階で止まる。
よって、「絵を描く」という壁が高いと判断した。
刻んで、より低い壁にする。
とても大事な基礎であろう、「線を引く」ことから始めることにした。
この要素は素人でも分かる、基礎にして奥義みたいな領域だろう。
ある程度の長さで狙った線を引ける確率が上がってきたら、練習を続けながらも「絵を描く」に挑戦する。
線を引く、といっても闇雲にやるべきではないだろう。
頼りになる指針が欲しい。
こういう時は古典的な書籍に限る。
さっそく図書館で手配した、「ペンで描く」を指針に据えることにした。
ペン画をやるぞ!という意気込みで借りた本だが、序盤では時間をかけてしっかりと線を引く練習をするべき、と記されていた。
わたしのやりたいことと一致している。
そう判断し、まずはこの本の練習方法をひたすらやることにした。
最初は縦線、横線、斜め線2種類を練習するそうだ。
さっそくやってみた。
予想通り、短めの線でもあちらこちらへとずれていく。なんて自由なペン先だ。
右上から左下へ向かう線だけは比較的綺麗な線が引けたが、そのほかはゆらゆらと揺れている。
それでも、ひたすら線を引くのは楽しかった。
そもそも、線を引く道具の万年筆とインクが好きなのだ。
書き味や色味を楽しめる。
時々上手く描けるとそれも楽しい。
また、単純な課題に没頭するのも気持ちがよかった。
まだしばらくはこの基礎練を続けていきたい。
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