慣れた業種で入所施設で働くも1か月しか持たなかった
知的障害者については、5年以上の経験があり、扱いや仕事の仕方は慣れていると思った。全くの異種業種に勤めるワクワク感より、自分が疲弊してて、とにかく勤めるかと思った。
最初は、時間の短いアルバイト的な物を選んで面接を受けていたが、全く引っかからず、就職まで漕ぎつけなかった。面接してもらって、結果を聞くまで1週間くらいかかり、それも郵送で履歴書等が送り返される。そんなことが続くと、何処でもいいからと、ハローワークだけの求人から、インデード、カイゴジョブ、エンゲージとネットの求人に登録した。
ハローワーク経由の場合は、必ず紹介状が必要となり、直接担当者と話をするのは、面接時となる。ネットの求人情報だと、電話番号が載っている場合は、そこに電話しても問題無く、話が進む。また、ネットで応募しておけば、数日内には返信が返ってくる。
やまゆりの里は、インデードに電話番号が載っていて、連絡をとって、面接をしてもらった。面接には、施設長、事務長、現場の責任者の3人が立ち会い、その場で採用が決まり、15日が給料の締めということで、16日から勤務となった。それまでの、悪戦苦闘はなんなのと思う程、あっけなく決まってしまった。
障害者のレベルとしては、生活介護で、排泄や食事で介助が必要な人は3人程度で、全体的にはそれほど生活については介助は必要なかった。ただ、見守りという部分では、かなり気を使う必要があり、居室でじっとできなくて、他人の部屋に入り込んで、窓のカーテンを開けたり、外の日よけのよしずを倒したりと何をするか分からず、目を離せなった。
朝の8時に出勤して、夜勤者と早番で行っている朝食後の歯磨きが、朝一番の仕事で、そこから居室やトイレ等の室内の掃除を利用者と一緒に行う。10時にお茶の時間があり、午前中の活動へと繋がる。
勤め始めて5日間、家に戻ってから毎日疲れすぎて、寝るだけで、朝になって出勤する。休みの日も寝てばかりで、疲れがとれず、1日休養していた。その内、慣れると思っていたが、3週間経ってもパターンは変わらず、むしろ疲労感が堆積してる感じがあった。
体力的なことでは無く、何か違う負担が体にきていて、勤めを続けることに限界を感じてしまった。
言葉を理解できず、意思疎通ができてもなかなかその通りに行動できない利用者に対して自分が対応することに負担を感じていたんだと思う。それが通所ならば、時間的に10時くらいから4時くらいまでで、自分なりに気晴らしができていた。だが、入所となると仕事中は1日一緒になっていて、気持ちが休めなかった。
即戦力で、働くことができたが、続けることはできなかった、かなり遺留されたが、結果的にはシフトができてしまっていた1か月半で辞めさせてもらった。