使えない60歳
ポリテクを卒業せず、また電気工事士2種の実技試験もうけず、そのまま就職してしまった。働くことで、勉強することから逃げ出せる気がして、気楽に勤めてしまった。
勤めたのはレンタルのニッケンで、貸した機械のメンテナンスをするところでした。主に工事現場で使われる特殊機械で、地下道作業で使われる携帯型の二酸化炭素測定器や測量機類の再検査をして、また営業所に配送する仕事です。
就職前の面接時での説明では、色々な精密機械を扱えて、倉庫も自動ラック型になっていて、操作させてもらえるという話だった。知らないことをたくさん習えてもらえそうで、面白そうだなと感じて、応募してみた。
勤め始めて、出社時に最初にするのがアルコールチェック、勤務表はパソコンを自分で操作して出退勤の打刻をする。休日その他についても、自分の管理画面にパスワードで入って勤怠を自己管理する形で、初めての経験で色々戸惑いましたが、直ぐに慣れました
仕事では、自分専用の机が与えられ、仕事も前任者のがやっていた物で、そのまま順調に仕事に入っていけました。
勤めてから1週間ほどしたら、研修に行っていた直属の上司になる人が出勤してきて、天国から地獄に突き落とされてしまいました。その人は、上にペコペコで下にはガミガミの役職や立場で変える人でした。ご本人は、上司からはいじられキャラ扱いされていても、ペコペコして、こちらには横柄な態度でチクリチクリ嫌味を言ったり、何につけても抜け目が無くてヘビみたいな感じでした。
こんだけ裏・表があるって本当にびっくりしました。ただ、もっと驚いたことは、この裏表の犠牲になる私に対して、周りが面白がる感じがあって、憎まれるのは彼だけど、それを傍観してるのも同罪だと思いました。むしろ彼をいじらなければ、そのはけ口の私への被害も少なかったのでは無いかと思いました。
仕事の方も、最初とは違って、単純な検査だけで、何か面白いことも無く、ただただ、嫌味を言われる毎日でした。ある意味自分は「使えない60歳」と自分が情けなくなっていました。
あんまり酷いので、4か月で辞めてしまいました