2023年、あるいは入社してから1年間のふりかえり
2022年12月1日に株式会社withに入社したので、2023年は入社してからの最初の1年間を過ごした期間となりました。年の瀬ですので,この1年間のことをふりかえっておこうと思います。
2023年ふりかえり
1月
入社して1ヶ月が経過したばかりで、1月はまだまだキャッチアップと、新参者だからこそ見つけられたのかなというような不具合をいくつか発見していました。
それ以外で特筆すべきこととしては、テスト設計書のフォーマットについてチーム内で認識合わせを行う会を主催していました。
テストケースの分類は大項目、中項目、小項目に分けて書くよくある形式でしたが、この項目分けの表現の仕方がメンバー間でかなりズレていて、レビューなどを行う際にコストが高くなるのを感じていました。
そのため、それぞれがどういう考えでテストケースを書いているのか、どう書くのが良さそうかということについての会話の機会を作り、認識を揃えることにしました。
この時の会話で、テストケースの書き方はもちろんのこと、お互いの経験や得意不得意についても話すことができたので良い機会になったなと思います。
2月
大きめの新規機能のテストを忙しそうにやっていました。
テスト実行の工数見積もり精度をあげようみたいな試みをチームとしてやっていますが、これは結局あまり有効に機能しませんでした。そもそも見積もりに対して特に課題感がなく、精度を上げることによるリターンが正確に算出するためのコストを上回っていない感じです。
こういうこと結構ありませんか? なんかやれることやっておこう、くらいのざっくりとした目的意識では、なかなか有効なアクションにならないなとつくづく思います。
あとは入社前から少しずつ勉強していたJSTQB Foundation Level試験に無事合格しました〜。
3月
3月1日から、『with』『Omiai』という2つのマッチングアプリ事業を統括するグループ会社として、株式会社エニトグループが爆誕しました。
株式会社イグニス、株式会社ネットマーケティングというそれぞれ異なる企業の元で誕生した2つのプロダクトですが、両企業の事業整理によるメリットと、ターゲット層の異なる両プロダクトの経営統合メリットが合致したことで実現したものとなります。
かなり面白い事例ですよね。このアイデアを思いついた人はすごいなと純粋に思います。
そのようなわけで、3月はグループ会社化に伴うあれやこれやでワクワクしたりそわそわしたりしていました。
4月
ノーコードのテスト自動化ツールについてのリサーチを個人的にやっていました。MagicPodとAutifyです。許可もらって動かしてみたりなど。予算も何も取っていないので、本当にただの遊びみたいなものではあります。
入社してからだいぶ落ち着いてきたので、この辺から大量のインプットとアウトプットを行うようになりました。
コンサルで入ってもらっている方にQAとしてのスキルアップのためにどう勉強すれば良いか? というのを伺って、そこで教えてもらった書籍を、その翌週くらいまでには読み終えています。次の8冊ですね。
THE TEAM 5つの法則
ザ・ゴール
急成長を導くマネージャーの型
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
最短で達成する 全体最適のプロジェクトマネジメント
進む!助け合える!WA(和)のプロジェクトマネジメント――プロマネとメンバーのためのCCPM理論
現場の仕事がバリバリ進む ソフトウェアテスト手法
テストから見えてくるグーグルのソフトウェア開発
あとはプロダクト理解をもっと高めたいということで、自分でwithを使い始めてみています。結果として恋人はできませんでしたが、気の合う友達を作ることができた。
インプット・アウトプットのやる気があって良いことですが、この辺から少しずつ、がんばりすぎて空回りしはじめたような気がします。
5月
QAチームの中で不具合分析をやろうと言い出しました。
それまで課題チケットに再現手順と発生環境を書くくらいで、それ以外のデータをあまり取れていなかったところ、その他にもデータを取れるように入力項目の追加をしようとしています。
QAの活動でちゃんと数値化できているものがほとんどなく、数値化を通して品質の可視化をしようと考えでした。
あとは開発体制が変わり、職能横断チームで開発を行う試みが始まりました。これによって上流工程からしっかりとQAが関われるようになったので、シフトレフトを意識していこうマインドになりましたが、まだまだどうしたら良いのか分かっていませんでした。
6月
社内で使っているドキュメントツールを移行することになったのですが、運用開始日が迫っているのに、運用ルールが何も決まっていない!! というのでフラストレーションを溜めている様子でした。
これががんばりすぎ空回り問題で、開発プロセスの課題にせよ組織課題にせよ、なにかと気が付くことは良いのですが、無責任に指摘だけするわけにもいかないというのであれこれ気を揉んで、結果として疲れ果てていました。
プロセス改善などは好きでやるので、それまでストレスを感じたことはなかったのですが、インプットやアウトプットをがんばるというのに精神的な余裕を削られすぎていたのかなと思われます。
がんばることは良いことですが、その分ちゃんとすり減っていくのだというのを理解しておく必要があります。
7月
不具合データの集計を始めて1ヶ月経ち、分析活動が行えるようになってきました。しかし目的のところが曖昧だったこともあり、納得感のあるメトリクスが作れておらず苦戦しています。
あとはテスト実施進捗を数字で出せるようにスプレッドシートに集計シートを作ったりと、細かいことをやっています。
また、有志社員による委員会である「ワクワク向上委員会」に参加し、社内カルチャー浸透を目的とした活動を始めました。
8月
手探りで始めたシフトレフト活動にポジティブなリアクションが返ってきて喜んでいます。
あとは期末でだいぶ暇しているようでした。がんばりすぎ空回り問題を大反省したこともあって、もっと趣味に時間を割こうと『ARMORED CORE』の新作を買った様子。
9月
職能横断チームでの手探りシフトレフト活動をTech Blogに書きました。
自分としてもそうですが、弊社QAエンジニアとしても初めてのTech Blog執筆の快挙となりました。手元でのアウトプットより外に向けて書く方がやっぱり楽しいな〜と手応えを覚えています。
今期から開発チームを移ることになったため、QAとして何ができるかな〜というのをあれこれ考えていました。以前の開発体制の名残があり、チームビルディングやファシリテーションの負担がPdMに偏っていたのを、なんとか自分が巻き取れるよう立ち回ったりしています。
あとはJSTQB カンファレンス in 2023 Autumnを視聴して1人で盛り上がっていました。AIテスティングの話がかなり面白かったです。
10月
開発チームのコミュニケーション面での課題を解決しようと頑張っている様子。アクションとしては、施策に対してしか行われていなかったふりかえりを、チームとして定期的にやろう! と言い出したり、あとは懇親会の幹事をやったりしています。とても泥臭い努力。
11月
ふりかえりのファシリテーションを行いました。
また新開発チームでの開発が本格化しました。これにあたり、テスト分析の成果物を共有する試みとして、ゆもつよメソッドの分析表を作ってみたりしています。面白かった反面、粒度感が弊社の開発体制に合っていないなという気づきがあり、別な方法でやる必要を感じました。
あとはスクラムマスターの認定資格であるProfessional Scrum Master™ Iを取得しました! それにあたって合格体験記的なものも書きました。
12月
チームで行ったふりかえりの方法をブログ記事にしました。このタイミングでnoteを作りました。
あとはなんといってもWACATE 2023 冬に参加しました! いろんな人に出会えて、いろんな学びがありました。大変感謝です! やる気がみなぎった結果、当記事を含めて1週間で5本のブログ記事を執筆しました。
誰が読むんだ? と思いつつ、純粋に文章を書くのが楽しくてダラダラ書いてしまっています。もうちょっとパリッと読みやすい記事を作れるようにしたいですね。
1年をふりかえって
ふりかえってみると、1月の時点ではQAというキャリアの全体像が見えておらず、よちよち歩きだったのを思わされました。そこから大量のインプットを経て、これからどうしていけば良いのかが明確になったことに、一番の成長を実感しています。
特に9月にTechBlogを書いたことを端緒に、社外へのアウトプットがめちゃくちゃ増えていますね。まだまだ大した内容のものは書けていませんが、学びを深めるにつれて、もっと他の人の役に立つ記事を書けるようになりたいなと思います。
来年は加速度的な成長をしていくぞ! という気持ちがあります。が、実際は地道にやっていくしかないのが現実かなとも思います。気持ちが焦ると良くない形で影響が出てくる、というのも今年の大きな学びですので。
それが最速と信じて、急がず焦らず着実にできることを増やしていこうと思います。
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