Jethro Tull - This Was 紹介
説明
イギリスのバンド、ジェスロ・タルが68年に発表した1st
後のハード・ロック、プログレ、トラッドというよりも、
ブルース・ロック、ジャズの泥臭いサウンドが本作の特徴です
メンバー
イアン・アンダーソン(ボーカル、フルート、ハーモニカ他)
ミック・エイブラハムズ(ギター 、2と4のみボーカル)
このアルバムのみ参加で、
脱退後はブロードウィン・ピッグというバンドを結成する
グレン・コーニック(ベース)
クライヴ・バンカー(ドラム)
曲
A面
激しい1はフルートがあることで独特の空気感を放っています
ブルージーでしっとりとしている2はハーモニカが特徴的です
ギターがクールな3でもやはりフルートは存在感があります
エイブラハムズとアンダーソンの共作で、
ホーンサウンドが入った4は叙情的で素晴らしい曲です
5はインストで、ローランド・カークの曲のカバーです
フルートが主体で、穏やかながら時折見せる攻撃性が何とも格好いいです
B面
インストの6はとにかく勢いがあります
アンダーソンとドラムのバンカーとの共作だけあって、
途中のハイテンションのドラムソロは凄いです
あとそこからベースが入ってきて盛り上がる辺りも好きです
ハーモニカがブルージーな7も佳作で、
格好いいギターが炸裂するインストの8は痺れます
名曲の9は、ハーモニカと陶酔感のあるスライドギターが心地良いです
短いインストの10は、穏やかで締めに良いです
聴きどころは
1、9の歌ものの名曲や、
2、4の味がある落ち着いた曲、
5、6、8の格好いいインストなど
エイブラハムズのギターも聴くと面白いです
まとめ
バンドのディスコグラフィの中でも少し特異な位置にいる本作は、
バンドの原点、初期を知るという意味でも聴いて損はない作品です
でもまあまあ地味なので、
70年代の名盤達を聴いた後に聴くのが安牌でしょう