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財務省、財政制度分科会(令和6年10月28日開催)防衛資料を読むその2


毎年この時期にでる財務省、財政制度分科会(令和6年10月28日開催)防衛部門の資料を読んでいきます。

財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf

P5防衛力の抜本的強化の在り方


○ 防衛力整備計画においては、新しい戦い方に対応するために必要な能力として、遠距離から侵攻戦力を阻止・排除できるよう「スタンド・オフ防衛能力」「統合防空ミサイル防衛能力」を整備するほか、「無人アセット防衛能力」「領域横断作戦能力」など7の柱を掲げており、この方針に沿って、各年度の予算編成を行っている。

これらは別に昨今の安全保障環境が激変したために必要になったものではありません。
軍隊としてあるいは、先進国の軍隊として異常とも思えるほどこれらの領域に対する投資をしてこなかったのが防衛省と自衛隊です。

つまりはなんちゃって軍隊でいいや、軍隊のフリしておけばいいや、戦争するはずないじゃないと惰眠を貪ってきた結果です。

P6予算編成の方針


○ 防衛力整備計画の計画期間である5年間の折り返しとなる令和7年度予算編成においては、① 引き続き既定の方針に沿って財源を手当てするとともに、② 為替や物価の変動がある中でも、防衛力整備の一層の効率化・合理化を図りながら、防衛力の抜本強化を図りつつ、計画で定められた経費の総額を堅持していく必要。

これも所詮は予算を増やすことを決定した後の後付の理屈です。計画策定時の為替レートは1ドル135円程度だったのに、防衛省は108円で設定。

馬鹿でしょう。

民間では当時円安の方向性が見込まれるので、数年先は150円程度を想定していたはずす。108円なんて脳天気な予想で計画立てるような間抜けは左遷されていたでしょう。防衛省のこの担当者は今どうしているのでしょう。

そして表にある歳出改革なんて殆どやっていません。やっていたら18式防弾ベストのプレートセットが他国よりも1桁高く、調達されたセットの2パーセントも調達されていないなってことはなかったはずです。全般的に他国の数倍から一桁高いコストで調達や維持費が払われています。つまり官僚作文の大本営発表に過ぎません。以下の閣議決定も同じです。安倍晋三と清和会のご機嫌を取るために、防衛費を増額したことを追認したに過ぎません。しかもその間に「ふるさと脱税」ことふるさと納税の廃止すら議論もされていなかった。
P-7(参考)これまでの閣議決定等



財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf
防衛(参考資料)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/03.pdf


■本日の市ヶ谷の噂■
防衛医大の一般的な教授は業績を公開しているが、実績がないにもかかわらず情実でしゅっせしている救急部長清住哲郎、防衛医学研究センター長加来教授、防衛医学研究センター外傷研究部門戸村教授、特殊環境衛生研究部門木村教授、防衛医学講座黒川教授らは、公の場で学術業績を公開していない。自分なんちゃって教授だということがばれてしまうし、学生をだまして博士課程に入れてしまっているから。これらの教授は、自分が博士課程の学生指導をしたことにして、実際は他の教官にまるなげし、共同研究しているといいわけするのが常套手段、との噂。



Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
自衛隊「職務中の死亡事故」はなぜ止まらないのか?4月のヘリ墜落で8人死亡、背後に潜む人災の実態とは
https://merkmal-biz.jp/post/77927

Japan in depthに以下の記事を寄稿しました。
新聞テレビが報じない自民党の防衛費GDP比2パーセント公約の撤回
https://japan-indepth.jp/?p=84903

Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊のT-7後継機取得 「官製談合」疑惑が再燃するなか、透明な入札は実現できるのか?
https://merkmal-biz.jp/post/77504/2

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「自衛隊員の手榴弾事故」現状の対策は不十分な訳
旧式の危険な手榴弾が訓練でも使用されている
https://toyokeizai.net/articles/-/831217


Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
https://merkmal-biz.jp/post/77045
「石破首相 = 軍事オタク」は本当か? 防衛知識ゼロの他政治家が国を守れるのか? 石破氏を長年知るジャーナリストが“真実”を語る
https://merkmal-biz.jp/post/76790

月刊軍事研究に「ユーロサトリでみた最新MBTの方向性」を寄稿しました。


軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]

Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、ベトナムに「資材運搬車」を提供
https://japan-indepth.jp/?p=84403
「軍オタ」が歪める防衛議論(前編
https://japan-indepth.jp/?p=84282
軍オタが歪める防衛議論(後編)
https://japan-indepth.jp/?p=84315

European Security & Defenceに寄稿しました。
https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/

東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551

月刊ZAITENに寄稿しました。
https://www.zaiten.co.jp/latest/

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627

月刊軍事研究8月号に防衛省、自衛隊に航空医学の専門医がいないことを書きました。


軍事研究 2024年 08 月号 [雑誌]


Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748

次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695

次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651

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