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新型FFMはFFM同様に浮かぶ棺桶



海自の「次期護衛艦」急ピッチで量産へ!もがみ型より能力アップ 長射程ミサイルも搭載
https://trafficnews.jp/post/502224

>新たな護衛艦「新型FFM」3隻の建造費として3148億円を計上しました。この護衛艦は現在配備が進められている、もがみ型護衛艦より各種の海上作戦能力が向上した艦艇となる見込みです。

>「もがみ型」では6番艦「あがの」まで後日装備とされてきたVLS(垂直発射装置)、多機能ソナーなどは建造当初から装備する見込みで、長射程ミサイルの搭載や対潜戦機能の強化なども想定されています。

浮かぶ棺桶という点ではもがみ級と目くそ鼻くそです。水上戦闘艦として能力が低い。特に戦闘システムが問題です。国産のレーダーもソナーも相当性能が悪い。そして予算レクでも確認したのですが、クルー制の導入はもがみ級もその改良型でも現在導入ができない、とのことです。
省力化によって、人的な余裕を作ってクルー制を導入し、これによって乗員の負担を減らして離職者を減少させようという当初の目論見は破綻しているわけです。それでもハードウェアだけは調達を続ける。そしてそこに搭乗する医官もいない。

むしろもがみ、もがみ改良型24隻の代わりに4隻のイージス艦を調達し、クルー制を導入すべきです。前者は2000名、後者は1200名です少なくとも4隻のイージス艦で6組のクルーは揃えることができるでしょう。哨戒艦12隻を廃すれば更に360名の乗員を確保できます。無人機でできる仕事に沈められるのが仕事のフネを作って館長ポストを維持する必要など国防上ありません。
必要なのは浮いているフネではなく、戦争に勝てるフネです。

海自は来年度から組織を大きく変えますが、艦艇数をさほど減らすわけでもない。水上戦闘艦も潜水艦も数を減らすべきです。フネの数を維持してもまともに動かせないのでは戦力とはいえません。

■本日の市ケ谷の噂■
FMSも使えず今の段階からコンポーネントの調達に不安がある不要となったSPY7をアショアの言い出しっぺの髙橋憲一元防衛事務次官と、その子分の島田和久元防衛事務次官のメンツを守るために、イージス・システム搭載艦という胡乱な弥縫策をひねり出したが、輸入元の三菱商事が「2隻では常時稼働できないので3隻目が必要です」とリテラシーの低い自民党防衛族のセンセイ方をオルグしている。これは利益優先の私企業であるので致し方ない部分があるが、同社は「米海軍はSPY6を採用しましたが、これはSPY7に代わります!」とバカなら騙せるとばかりに永田町でデマを飛ばしてセンセイ方にご説明を行っており、三菱重工も迷惑との噂。

写真は防衛省提供

財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf
防衛(参考資料)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/03.pdf

財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf
防衛(参考資料)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/03.pdf


Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
補正予算という麻薬が将来の国民を蝕んでいる
https://japan-indepth.jp/?p=85936

海自の無人機、MQ-9Bの調達とインド軍の調達の違い
https://japan-indepth.jp/?p=85823

 European Security & Defenceに以下の記事を寄稿しました。
Japanese MoD selects Beechcraft T-6C as the JASDF’s new primary trainer
https://euro-sd.com/2024/12/major-news/41765/japan-selects-t-6c-for-jasdf/

Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊 次期初等練習機選定は審査が僅か一ヶ月で試乗もなし
https://japan-indepth.jp/?p=85525

月刊「紙の爆弾」12月号に以下の記事を寄稿しました。
税金を浪費して欠陥機を導入防衛費「GDP比2%」無駄遣いの全実態


紙の爆弾 2024年12月号 [雑誌] - 鹿砦社

Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
自衛隊「職務中の死亡事故」はなぜ止まらないのか?4月のヘリ墜落で8人死亡、背後に潜む人災の実態とは
https://merkmal-biz.jp/post/77927

Japan in depthに以下の記事を寄稿しました。
新聞テレビが報じない自民党の防衛費GDP比2パーセント公約の撤回
https://japan-indepth.jp/?p=84903

Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊のT-7後継機取得 「官製談合」疑惑が再燃するなか、透明な入札は実現できるのか?
https://merkmal-biz.jp/post/77504/2

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「自衛隊員の手榴弾事故」現状の対策は不十分な訳
旧式の危険な手榴弾が訓練でも使用されている
https://toyokeizai.net/articles/-/831217


Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
https://merkmal-biz.jp/post/77045
「石破首相 = 軍事オタク」は本当か? 防衛知識ゼロの他政治家が国を守れるのか? 石破氏を長年知るジャーナリストが“真実”を語る
https://merkmal-biz.jp/post/76790

月刊軍事研究に「ユーロサトリでみた最新MBTの方向性」を寄稿しました。


軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]

Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、ベトナムに「資材運搬車」を提供
https://japan-indepth.jp/?p=84403
「軍オタ」が歪める防衛議論(前編
https://japan-indepth.jp/?p=84282
軍オタが歪める防衛議論(後編)
https://japan-indepth.jp/?p=84315

European Security & Defenceに寄稿しました。
https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/

東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551

月刊ZAITENに寄稿しました。
https://www.zaiten.co.jp/latest/

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627


Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748

次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695

次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651

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