防衛大臣会見令和5年3月3日(金)の質問


防衛大臣会見令和5年3月3日(金)におけるぼくの質問です。
https://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2023/0303a.html

Q:大臣、今年もそろそろ防衛大学の卒業があるかと思うんですけれども、その卒業式に際して任官拒否者を卒業式に出さないというのが恒例になっていますが、これ今年もそうなんでしょうか。

A:その点についてはですね、このところ、コロナの影響もあったりとかいろいろあったわけでありまして、その意味では、私のところにまだ詳しく説明は受けておりませんので、事務方の方に問い合わせていただければと思います。

Q:ただずっと慣例でですね、任官拒否者を排除してきたという過去の経緯があるわけですね。それは、世間でいうところのいじめとかですね、排除というとあれですけれども、いじめに当たるんではないかと思うんですが、そいうことをしているからこそ逆に任官拒否者が増えているんではないかと思うんですけれども、大臣そういう御認識ございませんか。

A:一つ一つそういったことに対してですね、今、防衛省の方としてもいろいろなところに気配りをしながら検討しているところでもありますので、今の御指摘については、私が今ここで、コメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。いずれにしても我々とすれば、防衛大学校の更なるですね、多くの方々から理解をされ、そしてまた自覚を持った防衛大学生が今後も自分の技術等も含めてですね、研鑽をしながら努めていく、これが極めて重要だと思っておりますので、そういう意味では、いろいろな御指摘があることを認識しつつ、またいろいろと検討させていただきたいというふうに思っているところであります。

防衛大学では以前から任官拒否者を卒業式に出させないという「差別」をしています。これは「いじめ」と言っても良いでしょう。きちんと卒業をする人間をこのように差別し、、それを異常とも思わない防衛省が異常なんですが、大臣からはまっとうな返答はありませんでした。
果たして防衛省や自衛隊の皆さんは大学で、自衛隊に入隊が決まった学生を卒業式から排除したらどう感じるでしょうか。

任官拒否者を「敵」扱いです。これはカルト教団と同じ発想です。
こういうカルトな体質を嫌って任官拒否した学生も多いのではないでしょうか。
異論や異質を許容できない組織は実は大変脆いし、実戦に弱いのは歴史の示すところです。

実はこのブログ、昨日のうちに書き終えて、今日アップしようと思っていました。
で夕方になってこんな記事がでていました。

防衛大、自衛官任官辞退でも卒業式への出席可 見せしめ批判から転換
田嶋慶彦2023年3月3日 19時11分
https://digital.asahi.com/articles/ASR3352ZPR33UTFK00Q.html

>防衛大学校(神奈川県横須賀市)は今月26日に行われる卒業式に、自衛官への任官辞退者が出席することを認めることを決めた。2013~21年度は出席を認めていなかったが、方針を転換する。同校が朝日新聞の取材に明らかにした。
>「見せしめではないか」との批判もあったが、政府は17年4月に閣議決定した答弁書で、「同校では、同校の設置目的に鑑みて、自衛官への任官の意思のない者を卒業式典に参加させることは適当ではないとの考えから、参加させていない」としていた。
>昨年度の任官辞退者は過去2番目に多い72人で、本科卒業生の15%だった。

つまりぼくの質問したその日のうちに、任官拒否者も卒業式に参加できる、という話が報道されたわけです。

これについて以下の可能性が考えられます。
1) 大臣がぼくの質問で、急遽任官拒否者も参加できるように指示した。
2) 既に防衛大では任官拒否者の卒業式参加を決めていたが、大臣官房には伝わっていなかった。
3) 大臣官房は承知していが、記者クラブメディアの朝日新聞で記事がでることが決まっていたために、大臣にインフォームしなかった。あるいは大臣が言及しなかった。

このどれかでしょう。2)であれば防大卒業式は大臣も列席する式典であり、昨今の自衛官の確保が難しいと報じられている中で、その対策として防衛大が見直しをしたということはニュースバリューがあります。この件は毎年報道されています。大臣官房に伝わっていなかったというのであれば、大変問題です。大臣官房や広報課が知っていれば会見時に大臣に耳打ちしたでしょう。

3) であればこれまた剣呑です。大臣や官房、広報課が知っていながら、記者クラブメディアで記事がでるからと、大臣会見でスッとぼけていたのであれば記者会見の軽視ということになります。それは記者クラブメディアとの癒着といってもいいでしょう。果たして実態はどうなのでしょうか。本来この質問は先週末の会見でするつもりでしたが、体調不良で欠席しました。大変残念でした。
   まあ誰の手柄だとかスクープだとか、チンケなことをいうつもりはないですが、防衛省内部での情報伝達、防衛省と記者クラブとの関係という視点からみると趣き深いかと思います。


Q:来年度の装備についてお尋ねしたいんですけれども、先日、機関銃とですね狙撃銃、新しいものに関して記事を書いて編集部の方に送ったらですね、お前、これ金額間違えていないか、と言われたんです。何故かというと、こんなに高い訳がないだろうというふうに言われたんですね、つまりその、狙撃銃に関して言うと1丁約700万円ぐらい、機関銃は190万円ぐらいなんですけど、これ普通から比べたら1桁高いというふうな感じの認識なんです、諸外国において。こういう高コストの調達という、何か調達のシステムに欠陥があるんじゃないかと大臣お考えになりませんか。

A:私はその点についてはですね、今確たるもの持っておりませんので、できれば現場の方に聞いていただければというふうに思います。

話のキモは大臣が他国から較べて法外に高い、装備の調達コストに関して関心を持っているか否か、またそのような現状を変えようとする意図があるかないかです。単に個々の装備の話ではない。

他国の何倍もの価格の装備調達を見直すことなく、納税者に防衛費二倍にします、増税もしますでいいんですか、ということです。こういう点を野党も追求しないところは大変問題です。


Q:関連してなんですけれども、新型の装甲ドーザについてお尋ねしたんですね、装備庁と陸幕に。そうすると装備庁は概要に関して一切言えないと、そういう回答がきました。対して、陸幕の方にお尋ねするとですね、一応概要は教えてくれた訳です。そうすると、同じ組織の中で情報の管理が、方法が違うと。普通、世間的に言うと、そんぐらいの概要というのを公開して然るべきだと思うんですけれども、それ公開しないのを個々のその担当者の裁量でやっているということになりますし、非常にその、単なるそれは、責任逃れなんじゃないかというふうにも捉えられても仕方がないかと思うんですけれども、大臣こういう情報開示を民主国家の自衛隊、軍隊ではありませんが、他国の軍隊であれば当然、公開して然るべき情報を個々のその担当者の裁量で隠ぺいするというのは非常に問題があるのではないかと思うんですけれども、大臣そのようにお考えになりませんでしょうか。

A:今おっしゃったことに対しての私の理解力が足りないのかもしれませんけれども、まだそういった情報、私の手元にきておりませんので、今ここでですね、どうこうということは言えない訳でありますけれども、少し情報を私の方でも取ってみて、またチャンスがあればお答えしたいというふうに思います。

Q:あくまで、これは例でしかない訳ですけれども、例えば同盟国のアメリカであるとか、同志国のオーストラリア、英国、フランスなんかと比べるとですね、非常に日本の防衛省・自衛隊の情報開示、低いんではないかというふうに大臣、認識はございませんでしょうか。

A:我々とすれば、できる限りの情報開示に努めておるというふうには思っております。

いやいや、情報開示に努めているならば装甲ドーザのサイズやらエンジン出力なんて秘密にしていませんて。しかも陸幕と装備庁では基準も違う。
防衛省では何かあったときに責任を取りたくないから、勝手に「非扱い」でもないものを秘密扱いしているということで「軍隊」としては落第レベルです。

人民解放軍はせせらわっているでしょう。こんな情報管理もまともにできず、保身のために隠蔽して、それを大臣ですら把握していない。こんな奴らが実戦で強いはずがない、そう思っているでしょう。

同盟国の米国からも馬鹿だと思われているでしょう。いらない高い装備を買ってくれるカモネギだと思われているでしょう。

それは抑止という意味でも大変大きな問題ですし、また納税者に対する説明責任を果たす気がないわけですから、旧帝国陸海軍と同じということです。

Q:先日、工科学校の方で、評論家の竹田さんが講演なさったというお話をツイッターで学校の方が流していたんですけれども、以前も、陸自の他の学校でも竹田さん講演されてるんですけれども、一般的にいうと差別主義的な発言が目立つ方で思想的にも偏っているんではないかと。大臣が以前、防衛大臣だった時に田母神さんが解任されましたが、彼と割と近いような考え方をされてる方と思うんですね。非常にそういう自衛隊の学校とかですね、教育機関、若しくは部隊の方で外部の講演者を選ぶ時に、何かこう配慮をするというか、自分達に都合の良いことばかり言ってくれる人達ではなくて、批判的なことを言う人をむしろ呼ぶべきではないかと、そういうふうには大臣思われませんか。

A:御指摘の点、あらゆることを、状況を勘案しながら、講師の方をお招きをしていると思いますので、そいった御指摘があったことは、私の方で受けさせていただきたいと思います。

半世紀前も男色、文弱という自分のコンプレックスの解消のために「国士様」になって、ふんどしいっちょで日本刀構えるとか、倒錯した「自衛隊大好き」作家さんに便宜を図ったわけです。そしたら増長しちゃって、市ヶ谷でアジ演説して、切腹ショーやっちゃった。

単なるナルシズムのおかずに国防を利用したわけで迷惑なおっさんでした。

敢えて言わせてもらえば、オナニーは自宅でこっそりやれよ、という話です。人様に迷惑をかけるなよ、と。

率直に申し上げて、こういう「自衛隊大好き」「私、自衛隊の味方です」みたいなレ虫が自衛隊は大好きです。

褒められると嬉しくて仕方がない。対して自分たちに対する批判はすべてサタンであるかのように扱います。それが中の人間でも外の人間でも同じです。ですからセクハラ、パワハラ、いじめを告発するとバッシングする。

はっきり申し上げて統一教会のようなカルトと同じ精神構造です。しかも惰弱です。きちんと批判に向き合う勇気がない弱虫だから、とにかく情報を出さない、隠蔽して殻にこもる。

こういう連中が実戦で強いはずがないでしょう。


■本日の市ヶ谷の噂■
陸自は次期小銃(20式)選定時に部隊承認試験うけて、承認を取ったが、装着するグレネードランチャーの弾薬に関しては間抜けにもHEと訓練弾しかとっておらず、発煙弾など他の弾種が導入できないお粗末、との噂。


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