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【US-2生産継続】時代の遺物を珍重して税金をつぎ込む防衛省に防衛産業振興はできない。
海自の水陸両用飛行艇「US-2」、新明和が一転生産継続へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF10BAG0Q4A710C2000000/
日経の記事なのでどこまで本当だか。
>新明和工業が救難飛行艇「US-2」の生産を一転して継続することになった。海上自衛隊が運用する国産唯一の水陸両用飛行艇だが、製造コストの上昇などを受けて2023年夏に一度は生産打ち切りが固まった経緯がある。政府が防衛関連産業を強化する動きもあり、防衛省が25年度予算の概算要求に建造費を盛り込み、復活する見通しになった。
>今回の概算要求で、28年度に退役する2号機と32年度に退役予定の3号機に代わる、10号機と11号機の受注に向けて前進したかたちだ。
>新明和と防衛省は24年度予算に10号機の建造を盛り込む交渉をしていたが、円安による資材価格の高騰を受け、23年夏までに一度は国の調達打ち切りが固まった。しかし、安全保障環境が厳しさを増すなか、23年10月には防衛装備品の生産支援などを盛り込んだ防衛生産基盤強化法が施行された。
>2機合計の納入価格は約600億円と、23年までの見積もりの半額ほどになる見通しだ。新明和は今後退役する1〜3号機のエンジンや油圧駆動装置などを再利用してコストを削減することを提案した。
>US-2への部品供給では近年、三菱重工業や島津製作所、住友精密工業が相次いで撤退するなど、サプライチェーン(供給網)の弱体化が進んでいた。
毎度のことですが、この手の記事では「優れた技術」とは書くが、飛行艇を第二次大戦碁米英含めて世界の海軍が殆ど使っていない事実を指摘していません。
だからテクノナショナリズムに浮かれた情弱軍オタやら国士様のオナニーのおかずとして残すことになります。財務省もこんな遺物に予算つけてはだめですよ。
財務省はUS-2の予算を政府案では削るべきです。だめな国産装備をズルズル作り続けることは、税金を使って防衛産業を弱体化させるだけです。農業で零細の兼業農家に手厚い補助金をばら撒く反面、企業の農業法人参入を妨害してきた農政と同じです。その結果は農業の集約化も、企業化も遅れて、老齢化だけが進みました。防衛でも同じことをやろうとしています。
本当に世界で戦える技術があるならば、なぜ新明和は世界の飛行艇市場に参入しないのでしょうか。自己宣伝が本当ならばボンバルディアあたりの市場は簡単に奪えるはずでしょう。
ところが寄生虫のように防衛省に寄生して税金チュウチュウして生き残っている。中の人達は恥ずかしくなんでしょうかね?「パパの会社は税金たかって不要なもの売りつけてお金儲けをしているぞ!」とか子供に威張っているんでしょうかね?
やっていることは「川口浩探検隊」と同じです。「新明和にキラリと光る日本の高い技術を見た!」みたいなもんでしょう。そうであればなんで民間含む海外市場に乗り出さないのか。
https://www.youtube.com/watch?v=U3kPozWAk6o
海自の需要としても終わっています。5年で一機なんて工業でもビジネスでもない。調達し続けること自体が目的化しています。
時代遅れの遺物の調達は海自の弱体化にもなっています。さぞや中国はほくそ笑んでいることでしょう。
だから防衛費は下げるべきなんですよ。4兆円ぐらいまで下げないと、いつまでもこういうムダ遣いをするだけです。
■本日の市ヶ谷の噂■
防弾板は市場価格の一桁高くて、将来全く普及する見込みのない18式防弾ベストだが、件の防弾板は国際的なデファクト・スタンダードのSAPI規格ではなく、若干小さくなっている。これはバカ高く、厚く、防弾性能の低い18式の防弾ベストが容易に外国製に乗り替えられないための姑息な手管。わざわざNATO規格から外した96式自動擲弾銃のグレネード弾とまったく同じで、業者と癒着して自らの弱体化を図る陸幕のお家芸、との噂。
タイトル写真:提供海上自衛隊
Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
10式戦車近代を占う 前編
https://japan-indepth.jp/?tag=%E9%98%B2%E8%A1%9B%E8%A3%85%E5%82%99
10式戦車近代を占う 後編
https://japan-indepth.jp/?p=83756
公開情報を納税者に隠す防衛省のインテリジェンスの欠如
https://japan-indepth.jp/?p=83578
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627
月刊軍事研究8月号に防衛省、自衛隊に航空医学の専門医がいないことを書きました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/151460212/picture_pc_a308b58a13222130f61db713fa9312bb.gif)
軍事研究 2024年 08 月号 [雑誌]
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695
次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651
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