空自に必要な輸送機は?
【Kindle出版】
昔書いた「防衛破綻」「専守防衛」がKindle化されました。順次他の電子媒体でも発売となります。
電子版向けのまえがきも追加しております。15年ほど前の本となりますが、防衛議論の基礎データとしてご活用いただければ幸いです。
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専守防衛 - 清谷 信一
さて馬鹿みたいに維持整備費が高いC-2を運用することが我が国の国防に寄与するのでしょうか。しかもそれをベースに電子戦機までつくると。一体どれだけムダ遣いをすれば気が済むのでしょうか。
何代か前の空幕長に会見で伺ったらC-2以外のポートフォリオの計画はないと。
嘘つけ、C-130Hの近代化はシンガポールとかにも打診していたじゃないか。
多分ポートフォリオ構想を発表するとC-2減らせや、と言われるからでしょうが、まともな空軍が将来の輸送機のポートフォリオもってないないてありえません。
エンブラエル、KC-390初飛行10周年
https://www.aviationwire.jp/archives/317605
>KC-390はC-390の空中給油・輸送型で、2015年2月3日にガビアン・ペイショトで初飛行。リージョナルジェット機世界最大手であるブラジルのエンブラエルが開発した双発の中型輸送機で、2018年10月に量産初号機が初飛行し、ANAC(ブラジル民間航空庁)の型式証明を取得した。
>最大ペイロードは26トン、航続距離は26トン搭載時が2000キロ(1080海里)、フェリー時が6241キロ(3370海里)、最高巡航速度はマッハ0.80(470ノット)。貨物や物資、部隊の輸送、捜索救助など、多目的に運用できる。ロッキード・マーチンのターボプロップ戦術輸送機C-130「ハーキュリーズ」の置き換えなどで採用が進んでいる。
>ブラジルとポルトガルは空中給油・輸送機のKC-390、ハンガリーとオランダ、オーストリア、チェコ、韓国、11月に選定したスウェーデンは続いて開発された輸送機のC-390を選定。2024年12月には、匿名顧客がC-390を2機発注した。
>KC-390は現在、ブラジル空軍が7機、ポルトガル空軍が2機、ハンガリー空軍が1機の計10機が運用されており、累計飛行時間は1万6300時間以上。任務遂行率は93%、任務完了率は99%以上と、高い稼働率を維持している。
もともと旅客機をベースに開発されたので、トラブルも少なく、調達コストも安く上がっています。C-2は全部潰してこれでいいんじゃないですか?
16式MCVや19式自走榴弾砲を空輸するとかのファンタジーを諦めればC-2は全機退役でいいでしょう。
とりあえず必要なのはC-130Hの後継と、より小さな機体です。特に特殊部隊用の機体は必要ですが空自はやる気がないでしょう。また島嶼防衛を重視するならば空自と陸自のCH-47に空中給油機能を付加すべきです。現在C-130Hの給油型は空自の救難ヘリへの給油しか想定していません。
ローターもたためるようにして。またF-35にも給油する必要がある。KC-46Aだけでは不足です。であればKC390導入は一つの選択です。生産シェアも要求すればいい。
それにより小型のC-27あるいはもっと小型の輸送機も必要です。ようなどのような作戦を想定しているかによって、輸送機のポートフォリオは変わってきます。
戦術輸送機に不整地運用能力を要求せず、外国に売りに行って不整地で使えないよね、と言われて急に不整地での離着陸の試験始めるような胡乱な国の輸送機なんど廃棄するのが吉です。まあエンジンぐらいは転売できるでしょう。
■本日の市ケ谷の噂■
竹島茂人センセイは2011年2月の防衛衛生学会にて、攻撃時における戦傷病者発生見積もりについて富士訓練センター(Fuji Training Center:FTC)の研究結果を「部隊訓練評価隊は仮想敵専門部隊であるから一般部隊と戦っても百戦百勝なので、その研究結果は意味が無い」と学会発表会場にて叫び続けた。自分の知らないことは全て間違いと言う言動ぶりに「竹島問題」と言われるようになった。
部隊訓練評価隊 Training Evaluation Unit;TEUは、山梨県南都留郡忍野村の北富士駐屯地に駐屯する富士学校隷下の訓練支援部隊であり、その研究成果は陸上自衛隊幕僚諸元(データブック)にも載せられている正規の参考値。竹島茂人センセイはカロリンスカ帰りの「大先生」という扱いで、衛生学校の主任教官で一陸佐になったので、陸上自衛隊の部隊運用に治療後送体制等は全く知らず、文書の作成はできず、野外手術システムが陸自全体で何台あるかさえ知らなかった、との噂。
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf
防衛(参考資料)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/03.pdf
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf
防衛(参考資料)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/03.pdf
●過去の著書のキンドル電子版がでました。順次他の媒体でも発売予定です。
『専守防衛』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DW3Y2VCP/
『防衛破綻』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DW3TQ3LW/
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
フリーランスの記者は害悪で記者クラブこそが正しいのか
https://japan-indepth.jp/?p=86320
日本の装甲車事業は日本製鋼所と防衛省が潰す
https://japan-indepth.jp/?p=86042
補正予算という麻薬が将来の国民を蝕んでいる
https://japan-indepth.jp/?p=85936
海自の無人機、MQ-9Bの調達とインド軍の調達の違い
https://japan-indepth.jp/?p=85823
European Security & Defenceに以下の記事を寄稿しました。
Japanese MoD selects Beechcraft T-6C as the JASDF’s new primary trainer
https://euro-sd.com/2024/12/major-news/41765/japan-selects-t-6c-for-jasdf/
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊 次期初等練習機選定は審査が僅か一ヶ月で試乗もなし
https://japan-indepth.jp/?p=85525
月刊「紙の爆弾」12月号に以下の記事を寄稿しました。
税金を浪費して欠陥機を導入防衛費「GDP比2%」無駄遣いの全実態
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紙の爆弾 2024年12月号 [雑誌] - 鹿砦社
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
自衛隊「職務中の死亡事故」はなぜ止まらないのか?4月のヘリ墜落で8人死亡、背後に潜む人災の実態とは
https://merkmal-biz.jp/post/77927
Japan in depthに以下の記事を寄稿しました。
新聞テレビが報じない自民党の防衛費GDP比2パーセント公約の撤回
https://japan-indepth.jp/?p=84903
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊のT-7後継機取得 「官製談合」疑惑が再燃するなか、透明な入札は実現できるのか?
https://merkmal-biz.jp/post/77504/2
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「自衛隊員の手榴弾事故」現状の対策は不十分な訳
旧式の危険な手榴弾が訓練でも使用されている
https://toyokeizai.net/articles/-/831217
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
https://merkmal-biz.jp/post/77045
「石破首相 = 軍事オタク」は本当か? 防衛知識ゼロの他政治家が国を守れるのか? 石破氏を長年知るジャーナリストが“真実”を語る
https://merkmal-biz.jp/post/76790
月刊軍事研究に「ユーロサトリでみた最新MBTの方向性」を寄稿しました。
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軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]
Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、ベトナムに「資材運搬車」を提供
https://japan-indepth.jp/?p=84403
「軍オタ」が歪める防衛議論(前編
https://japan-indepth.jp/?p=84282
軍オタが歪める防衛議論(後編)
https://japan-indepth.jp/?p=84315
European Security & Defenceに寄稿しました。
https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/
東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551
月刊ZAITENに寄稿しました。
https://www.zaiten.co.jp/latest/
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695
次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651
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