浜田防衛大臣記者会見令和4年12月20日での質問


浜田防衛大臣記者会見令和4年12月20日でのぼくの質問です。
https://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2022/1220a.html

Q:法規制に関してお伺いします。3文書を読む限りでは、自衛隊を縛る法規制、これ軍隊としては異常な規制が自衛隊に課せられていることも多いかと思うんですけども、それに対して全く言及がないように思います。特に問題なのは、現場が軍用に向かない周波数帯を自衛隊は使わされているということです。東日本大震災でもそれが理由で無線が通じなかったということが多々あったわけですね。しかも、無人機に関しても、5ギガヘルツの周波数帯が通じなくて2.4ギガしか使えない。ですから今、自衛隊が使っているスキャンイーグルも、本来5ギガのものを2.4に落として日本仕様にして使っていまして、それが落ちるという話も伺っております。こういう自衛隊を縛る法規制、また火薬法なんかもそうなんでしょうけども、その縛りを何とかしようという取組はまったく感じられないんですけども、大臣、これ問題だとはお考えになりませんでしょうか。

A:今の御指摘については、今手元に色々と資料もないわけでありますが、その点についてはまた、現場の方にですね、聞いていただきたいというふうに思いますが、我々とすれば、持っておる法律というものをですね、やはり常にいつも意識の中に入れつつ、活動しているわけでありますので、今後どういったことが、これが改正する方がいいのかそうでないのかも含めてですね、どこかで検証する場は作らなければならないのかなというふうには思いますけども、今現時点でそのようなことは考えておりませんので、今後も注意深く見守っていきたいというふうに考えております。

Q:過去何代も防衛大臣にこの質問をしてますし、現場の人たちも聞いてますけども、むしろこれは政治の方の判断の問題ではないかという気がいたします。それにプラスして、イージス艦に関して言うと、電波法の問題で50海里外洋に出ないと、イージスのレーダーを使用できない、つまり、50海里以内とかで停泊している時に攻撃された場合、攻撃を許容するのか、もしくは違法を承知でミサイルを撃たせるのか、これどうなんでしょう。

A:それはちょっと今、私がここでお答えすることが困難でありますので、また改めてということにしていただけばというふうに思います。

これは大変無責任な話です。電波の割当、電波法、航空法などで自衛隊では装備をいれてもネットワークも無人プラットフォームも機能しません。
これを放置しておいて軍拡で装備を大人買いしても防衛費を無駄に使うだけです。この件は更に追求していきます。

Q:衛生関連に関してお尋ねします。防衛力整備計画では、かなりの字数に関して衛生に書かれておるんですけど、あまり具体的なところが書かれてないかと思います。現実的には今、医官が部隊では2割強しかいない、護衛艦とか潜水艦とか本来定数に入っている医官が乗っていない、かなり極端に医官が不足をしている。これ看護官も不足してるかと思うんですけども、こういう医療関係の人材をどう確保していくのかということが、大臣どうお考えでしょうか。これがまず第1点。第2点が、防衛医大の能力の低下が今、著しいんではないかと。防衛医大の教授には、ポスドク程度の、つまり専門知識、経験なく論文もほとんど書いていない人を今、教授にしようだとか、あと自分のところでやっている人工血液の研究やってますと言ってるんですけども、これ実はよその大学が研究して、防衛医大、単に動物実験しかやっていない。こういうものを自分のところの手柄のように言っていたりするんですけれども、こういう形で非常に今の自衛隊の衛生、かなりこう能力が、諸外国の衛生に比べて低いんではないか、また、質もそうですけども、さっきお話したように数も足りない、これを具体的にどう防衛省としては、是正していくおつもりでしょうか。

A:今、御指摘の点についてはですね、確かに我々現状としてそのような状況もあることは、承知をしているところであります。今後、この衛生というものに対する検討というのを我々早急にやらなければならないというふうにも考えておりますので、今、御指摘いただいた点についてもですね、しっかりと対応できるように、今現在、検討中ということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。

Q:関連してもう一つすみません。今、かなり戦場から迅速に負傷者を移送するという話が書かれているかと思うんですけども、諸外国では、メディカルというのはヘリコプター、医療用のヘリコプターというのが入れた方がいいと思うんですけども、こういったものを導入する、あるいは拡充していくというようなお考えはございますでしょうか。

A:今、御指摘された点についても今後の検討だというふうに考えておりますんで、当然その衛生、考えた時には、自衛隊の特殊性というのもあると思いますので、そういったことも全て含めてですね、検討させていただければというふうに思っています。

自衛隊の衛生は質量ともに劣悪です。特に幕僚監部の衛生部、防衛医大は伏魔殿です。恐らく政治がリーダーシップをとり、外部から改革しないと何も変わりません。

またOH-1、攻撃ヘリを全廃するのであれば、小口輸送、リエゾン、偵察、メディバックで利用する軽ヘリコプターを導入すべきです。

Q:弾薬庫に関することでお尋ねします。3文書で弾薬庫を増やすというようなことを書かれているんですけども、陸上自衛隊ではですね、74式戦車用の粘着りゅう弾であるとか退役した203mmりゅう弾、107mm、106mmの無反動砲の砲弾など、大量に残っていると思うんですけども、これ、どのくらいの弾薬庫のスペースを占めているんでしょうか。

A:すみません。今、手元に資料がございませんし、できれば現業の方に聞いていただければというふうに思います。

Q:関連してなのですけども、これ大量にあるということは取材で分かってはいるんですけども、それに対する廃棄をする予算を過去つけてこなかったということと、処理をできる業者が日本に2社しかいないということなんですけども、例えば処理をするとして、海外にやるとか、予算を増やすとかというようなことなんかは今後、あり得るんでしょうか。

A:それも私の方からお答えするのが適当かどうか分かりませんけども、しっかりとその辺についてもですね、検討して今後考えていかなければならない問題であるというふうに認識はしております。

これまた大問題です。西方に弾薬庫が少なく必要だと言うのはわかります。ですが、既存の弾薬のキャパが足りないともいっているわけです。ところがそのうち、不要な弾薬が詰まっているわけです。これらがどのくらいあって、どの程度の容積を占めているのか。
それも明らかにせずに、新しい弾薬庫をつくりたいです、というのは納税者を舐めた話です。

●Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました。
軍拡政策はアベノミクスが失敗だったから
https://japan-indepth.jp/?p=71966

●European Security & Defence 誌に以下の記事を寄稿しました。
The Sun Sets on Japan’s Defence Industry
https://euro-sd.com/2022/12/articles/28449/the-sun-sets-on-japans-defence-industry/

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■本日の市ケ谷の噂■
昨年グアムで行われた米海軍が主催する固定翼哨戒機の多国間共同演習「シードラゴン2021」で、成績はP-8がトップで、次いでP-3Cだった。P-1は旧式のP-3Cにも及ばず、米海軍のP-8がホレ、ここだよ、と示した潜水艦すら探知できなかった。この話は武居智久元海幕長が自民党の国防部会で明らかにした、との噂。

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