アラート任務に無人機という飛ばしが疑われる日経の無署名記事。


自衛隊、緊急発進に無人機活用 年内にも運用実験
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA071GN0X00C23A1000000/


非常に不明瞭な記事です。

>政府は日本の領空を侵犯する恐れに対処する自衛隊のスクランブル(緊急発進)で無人機を活用する検討に入った。艦船を追尾する実験を年内にも始め、実際の配備に向けて性能と運用を確かめる。無人機を多用する中国やロシアに対応できる態勢を急ぐ。

>中国機への緊急発進が10年度ごろから急増しており、自衛隊の隊員やコストへの負担も高まっている。

>コスト面でみても有人機による警戒監視は無人機に比べて40倍ほどの費用がかかるとの民間試算がある。

>自衛隊はまず海外製の無人機を使い、艦船を追尾して対象を識別する能力を訓練を通じて上げる。成功すればより速度の速い航空機にも対応できるようにする。
>トルコ製の「バイラクタルTB2」や米国製の「MQ9」などの調達を念頭に置く。

主語が自衛隊になっていますがこのあたりの話は海自がやっている話です。それにどのように空自が関わっていくか説明がありません。

>最終的には無人機で緊急発進し、相手の機種を確認できる仕組みをめざす。相手が爆撃機や戦闘機で日本に危害を加える恐れが高いと判断した場合に有人機へ切りかえる態勢ができれば、負担軽減につながるとみる。

この記事を読む限り、海自のプログラムを進めてから、空自がそれをもとにしてアラート用の無人機導入するのでしょうか?
そもそもアラートではそれなりに速度が必要です。上記の無人機は長時間巡航することが求められており、速度はでないのでアラートには向きません。記者はそもそも無人機やアラート任務について無知なのではと疑いたくなります。

空自が海自の進める無人機プログラムに相乗りして、無人機の運用を研究してその知見を蓄積して、将来の無人機導入につなげるというのであれば話はわかるのですが、主体が自衛隊になったり空自になったり、曖昧です。

こういう胡乱な記事をしかも署名なしで書くことは日経には多いのですが、責任をとりたくないこたつ記事、飛ばし記事だと思われても仕方がありません。

■本日の市ヶ谷の噂■
自衛隊入間病院は開院時より看護師の定員は充足されておらず、一般開放病院にもかかわらず、やる気が無く、意欲的な看護師は退職するという悪循環になっている、との噂。


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