文民統制を全く理解していない安住淳議員
安住委員長、国民民主1回生を一喝 「制服組」出席巡り 衆院予算委
https://mainichi.jp/articles/20250205/k00/00m/010/096000c?fbclid=IwY2xjawIP3iZleHRuA2FlbQIxMQABHSVwATsrOGCGqEnIryRodElZREAakY6BIEJN5vv3av8CI7EIcj6KxqJ3Qg_aem_6JTQdwW1yBgHzUrEjnBriQ
安住淳議員は文民統制をまったく理解していません。
自衛官を国会で発言させないことを文民統制だと思い込んでいます。
>衆院予算委員会の5日の審議で、「制服組」と呼ばれる現役自衛官を国会答弁に呼ぶことを求めた国民民主党の橋本幹彦氏を、安住淳委員長(立憲民主党)が厳しく注意する一幕があった。
>質問に立った橋本氏は、事前に複数の制服組幹部の予算委出席を求めたが、制服組は戦後一度も答弁に立った例はないとして、同委理事会で認められなかったと発言。
>安住氏は、国民民主も合意した上で決まったことだと指摘した上で「先の大戦のことも踏まえて、文民統制の観点からそうしてきたわけで、偏った考えで判断していない」と反論した。
>橋本氏がさらに「制服組を国会に呼べない法的根拠はない」などと抵抗すると、安住氏は審議を一度止めた上で、「文民統制の重みをわきまえて国会はやってきた。行き過ぎたひぼう中傷は看過できない。戦後長いルールの中で重く積み上げてきたもので、防衛省の組織として責任を持ってここで答弁をしていることを否定するようなことは許されない」と一喝し、橋本氏もそれ以上取り上げることはなかった。
同盟国の米国を含めてほとんど国では議会で軍人に発言させています。では米国は文民統制をおろそかにしているのでしょうか。我が国よりも遥かに文民統制は効いていますよ。
米国や「民主国家」では軍の情報をできる限り議会や納税者に開示するわけです。対して我が国では防衛省や自衛隊は情報隠蔽を仕放題です。
制服ではなく内局官僚が答弁することが文民統制。バカでしょう。
率直に申し上げて頭がおかしいレベルで、注意されて問責決議を出されて当然なのは安住委員長のほうです。文民統制を理解していないということは民主国家の議員としては失格です。
じゃあ、何かい?医療問題で現場の医師を、経済問題で経営者を呼ぶのか禁忌なのかい?それとも安住議員は自衛官=軍人を卑しい存在だから「神聖な国会」に呼ぶなという考え方なのでしょうか?
例えば米国では議会調査局や会計検査院は例えば戦闘機のミッション達成率や、稼働率、不具合等も詳細に調べて分厚い報告書をだしています。それを元に議会では議論がなされます。当然メディアも知っているわけです。つまり納税者も知っている。情報を納税者にできるだけ開示させる。それが文民統制の根幹です。
対して我が国では自衛隊がどのような構想で、どのような装備を開発、調達するのか、何を幾つ、いつまでに調達・装備化し、その予算はどうなるのか。国会にはほとんど知らされていません。
例えば10式戦車にしてもこれをいつまでに何両調達、戦力化して予算はこれだけかかると知っている議員は実は石破総理含めてひとりもおりません。
殆ど白紙の状態で「議論しているフリ」をしているのが日本の国会です。これは税金泥棒、給料泥棒です。
20年ぐらい前までは内局官僚が制服組を支配することが、文民統制だと信じていた政治家や学者が多かったのですが21世紀になってもこんな間抜けが国会で委員長やっていることは驚きです。しかもこれが共産党とか左派政党ではなくどちらかと言えば保守寄りの政党です。
まるで武士を「穢れ」だと遠ざけていた平安貴族です。意識が千年遅れています。
しかもこれをメディアが批判すらしない。下手をすると制服組の国会招致を主張した議員の方が悪者にされるでしょう。
これを奇貨として国会で文民統制とはなにか、防衛省や自衛隊の情報開示はどうあるべきか。国会に真の文民統制を取り戻し、制服組の国会での証言や答弁を法律でしっかり定めるべきです。
■本日の市ケ谷の噂■
海上自衛隊 護衛艦の砲側医療嚢(のう)は映画「亡国のイージス」にて最後の方に出てくるものと袋は同じ。内容品は止血帯(ターニケット:tourniquet)、止血剤の浸み込んだコンバットガーゼ、緊急外傷包帯、チェストシール、鼻咽頭気道(NPA)、バッグ・バルブ・マスク(BVM)、胸部減圧用の針とカテーテル(NCD)、医療用巾テープ、打撲傷用の医療品、三角巾などだが、使用法に教育も訓練もされておらず、それを知る海自隊員はほとんどいない。このため実戦になったら他国の海軍で助かる隊員がバタバタ死ぬ。因みに防衛医大の清住哲朗教授はチェストシールについて教育できない、との噂。
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf
防衛(参考資料)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/03.pdf
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf
防衛(参考資料)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/03.pdf
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
フリーランスの記者は害悪で記者クラブこそが正しいのか
https://japan-indepth.jp/?p=86320
日本の装甲車事業は日本製鋼所と防衛省が潰す
https://japan-indepth.jp/?p=86042
補正予算という麻薬が将来の国民を蝕んでいる
https://japan-indepth.jp/?p=85936
海自の無人機、MQ-9Bの調達とインド軍の調達の違い
https://japan-indepth.jp/?p=85823
European Security & Defenceに以下の記事を寄稿しました。
Japanese MoD selects Beechcraft T-6C as the JASDF’s new primary trainer
https://euro-sd.com/2024/12/major-news/41765/japan-selects-t-6c-for-jasdf/
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊 次期初等練習機選定は審査が僅か一ヶ月で試乗もなし
https://japan-indepth.jp/?p=85525
月刊「紙の爆弾」12月号に以下の記事を寄稿しました。
税金を浪費して欠陥機を導入防衛費「GDP比2%」無駄遣いの全実態
![](https://assets.st-note.com/img/1738736996-RothWuJNgU130LT7x6Ib9ifa.jpg)
紙の爆弾 2024年12月号 [雑誌] - 鹿砦社
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
自衛隊「職務中の死亡事故」はなぜ止まらないのか?4月のヘリ墜落で8人死亡、背後に潜む人災の実態とは
https://merkmal-biz.jp/post/77927
Japan in depthに以下の記事を寄稿しました。
新聞テレビが報じない自民党の防衛費GDP比2パーセント公約の撤回
https://japan-indepth.jp/?p=84903
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊のT-7後継機取得 「官製談合」疑惑が再燃するなか、透明な入札は実現できるのか?
https://merkmal-biz.jp/post/77504/2
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「自衛隊員の手榴弾事故」現状の対策は不十分な訳
旧式の危険な手榴弾が訓練でも使用されている
https://toyokeizai.net/articles/-/831217
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
https://merkmal-biz.jp/post/77045
「石破首相 = 軍事オタク」は本当か? 防衛知識ゼロの他政治家が国を守れるのか? 石破氏を長年知るジャーナリストが“真実”を語る
https://merkmal-biz.jp/post/76790
月刊軍事研究に「ユーロサトリでみた最新MBTの方向性」を寄稿しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1738736996-D8n3gUCw0QaRABydJmZfuHrx.jpg)
軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]
Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、ベトナムに「資材運搬車」を提供
https://japan-indepth.jp/?p=84403
「軍オタ」が歪める防衛議論(前編
https://japan-indepth.jp/?p=84282
軍オタが歪める防衛議論(後編)
https://japan-indepth.jp/?p=84315
European Security & Defenceに寄稿しました。
https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/
東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551
月刊ZAITENに寄稿しました。
https://www.zaiten.co.jp/latest/
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695
次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651
ここから先は
¥ 300
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?