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国防省と軍のトップが軍の空洞化といえる英国、事実すら認めない日本


防衛省、自衛隊には戦争はできません。やっても負けます。
旧帝国陸海軍同様に自分たちの欠点や失敗を絶対に認めず、情報開示すらしないから。
前の戦争もそれが原因で始まって、ボロ負けしたのですが大臣以下、戦史を全く学んでおらず保身と組織防衛を国防より優先しています。

対して英国は国防相が軍の問題かを開陳しています。


イギリスは3年以内に戦争に備える必要ある 英陸軍トップが演説
https://news.yahoo.co.jp/articles/13fb376e438c66fc317e42a429c33cc7daba17da

>6月に陸軍参謀総長に就任したローランド・ウォーカー陸軍大将は、「ますます不安定になる」世界におけるさまざまな脅威に対して警告を発した。

>演説の中でウォーカー氏は、現在7万人強の正規軍を 「中規模軍」と表現したが、追加の予算や兵力を直接的に要求しなかった。その代りに、陸軍の迅速な近代化が必要だと強調。規模よりも、人工知能(AI)のような技術や、火力に重点を置くべきだと述べた。

>イギリスの労働党新政権は1週間前に、軍が直面する課題を「あらためて見直す」ため、防衛政策の「根源的かつ包括的な」再評価に着手した。
>ジョン・ヒーリー国防相はこの見直しにあたり、軍隊の現状を「空洞化」と表現し、「調達の無駄と士気の低下を続けることはできない」と述べた。

>正規軍の人員数はここ数年、採用が定着に追いつかず減少している。保守党の前政権は、2025年までの目標人員を8万2000人から7万2500人に削減していた。

真面目に国防考えている国はこうですよ。軍の抱える問題点を納税者に訴えます。

その点、防衛省、自衛隊はできないことでも、「できます!」と胸を張って答えます。
これは納税者を騙していることになります。
民主国家としてまともな情報開示をせずに、金髪の芸人さん呼んで自衛隊無双、みたいなプロパガンダばかりに力を入れています。
前の戦争もそうやって「無敵皇軍」のイメージ作って大政翼賛会に宣伝させて、戦争はじめて無様にまけて国土を焦土に変えました。そして戦後は記者クラブが大政翼賛会の役目を果たしている。

「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
大臣会見でバカでもわかるような、メーカーが公開している情報を防衛省が納税者に隠している、という事例の証拠を突きつけて質問しました。

>>今御質問いただいたような質問に対してお答えできる適切な情報というのは持ち合わせておりません

いや、大臣、適切な情報は全部眼の前にお出ししたんですが。
ですが木原大臣は「事務方に聞いてくれ」です。


写真で一目瞭然の明白な事実を、大臣は理解できないということでしょう。
あるいはそれを認めると組織として不都合な「大人の事情」があって答えられなかったのでしょうか?
いずれにしても、あれば大臣としてどうなの?という話です。

また酒井前海幕長はもがみ級フリゲートでは3隻に対して4組のクルーを用意するクルー制が実現できなかったことに関するぼくの質問して説明できないと答えました。

もがみ級のクルー制度を説明した当時の海幕長は、クルー制導入によって例えば海賊対処でフネが日本と現地を往復することなく、現地に別なクルーを飛行機で派遣する、そうすれば往復の航海をする必要がなくなる、とそのメリットを説明しました。
それが画餅に消えたのですから、説明責任を果たすべきでしょう。20年ほど前に海自は数年掛けて護衛艦の乗員充足率を一定数まで上げると明言しました。ですが、それも実現しませんでしたが、その報告は納税者にありません。

都合の悪いことはバックレるのは帝国海軍以来の伝統です。その意味でいえば海自は正当な帝国海軍の後継者です。


吉田統幕長には陸幕長時代に銃剣道を専任でやっている人間がいると質問したら、そのような事実はないと回答しました。
ですが、それは公然の事実です。それはOB利権です。
ですから改革派であって一般大での幕僚長がそれを認めると、部下から有形無形の組織的な嫌がらせをうけて業務に支障があるから言えなかったのでしょう。

ヤクザ以下の胡乱な組織です。ヤクザなら黒でも上が白といえば白と言わないといけません。陸自のガバナンスはヤクザ以下ということです。
国防よりもOB利権を守る組織の予算を増やす必要はありません。

空自は練習機、救難ヘリなど露骨な官製談合をやってきました。救難ヘリは23.75億円で三菱重工のUH-60J改を選定しましたが、実際は50億円以上で調達しています。これが官製談合でないならば空幕は無能の集団ということです。T-7練習機はクズみたいな旧式練習機を手直しした富士重工(元スバル)のポンコツを提案し、はじめの商戦では賄賂で頓挫、その後ピラタスがより安い機体を候補に出したら、今度は維持費は富士重工案が安いからと富士重工案を採用。ところが後に会計検査院からそれが嘘だと証明されました。

こういうインチキやっていれば入札に参加した開国メーカーから嘘つき扱いされ、相手にされなくなります。救難ヘリでは在京大使からも抗議されました。
空中給油機ではエアバスは情報提供すら拒否しました。嘘つき航空自衛隊に付き合うのは時間と金の無駄、ということです。

言うまでもなく官製談合は犯罪です。空幕は犯罪結社ということです。我々は犯罪組織に多額の税金を注ぎ込んでいるわけです。

現在発売の月刊軍事研究で書いていますが、防衛省、空自に航空医療の専門医は一人もいなくなりました。航空医学といっても様々な分野がありますが研究している医官はいない。そういうクラスタは何年も前から存在していません。ところが空幕は、にも関わらず、国内で単独で世界最先端の戦闘機が開発できると主張していました。
公開すべき情報を公開せずに、できないことをできると納税者を騙すのは詐欺です。


このような胡乱な組織に予算をいくら増やしてもまともに国防に寄与することはありません。徹底的に予算を削減して同時に情報開示を徹底し、犯罪行為には警察を使って厳しく摘発、粛清すべきです。



Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
公開情報を納税者に隠す防衛省のインテリジェンスの欠如
https://japan-indepth.jp/?p=83578

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627

月刊軍事研究8月号に防衛省、自衛隊に航空医学の専門医がいないことを書きました。


軍事研究 2024年 08 月号 [雑誌]


Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748

次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695

次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651

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