見出し画像

自衛隊、防衛省の情報スキャンダルは海幕長辞任で済まない。根は深い。


海幕長が特定秘密の杜撰な管理で辞任します。ですが、それって「トカゲの頭斬り」でしょう。普通はトカゲの尻尾切り」といいますが、自衛隊というトカゲは頭を切っても新しい頭が生えてきますから、頭を切って済ませようとしています。

海自トップが引責辞任へ 特定秘密、無資格隊員ら10年近く違法運用
https://digital.asahi.com/articles/ASS754251S75UTIL031M.html?iref=sp_national_top__n
*海自の特定秘密、ずさんな違法運用が常態化 民間に厳密さ求める裏で
https://digital.asahi.com/articles/ASS7544MRS75ULOB01DM.html?iref=sp_extlink

根本には防衛省と自衛隊の徹底的な隠蔽主義、秘密主義があります。他国が公開している情報でもあたかも軍事機密であるかのように国民に隠蔽します。

それは組織防衛のためです。国民が自分たちの組織について知らなければ、具体的な指摘や批判ができない。だから何でも感でも秘密にしてやれというものです。
とても税金で運営されている組織の発想ではありません。

こうして「防衛省の常識」「自衛隊の常識」が世間の常識と乖離して、犯罪を犯しても「組織の論理でOK」ならば白、問題ないということになります。そういう文化があります。

いぜんぼくが陸自の衛生キットを追求していたとき、松永康則1佐は部下にキヨタニ対しては居留守を使えと命じていました。それが何ヶ月も続きました。

陸幕広報室長、松永康則1佐の見識 「嫌な質問にはバックレていい」それは陸幕長のお墨付き
https://kiyotani.seesaa.net/article/201504article_6.html

今や大臣会見についての以下の内局からの回答が嘘だったことは明らかです。

会見で大臣がお答えしたことに間違いはありません。
会見において、「(陸上自衛隊の個人携行救急品について)米軍の個人携帯と比較し、1点だけ、眼球の保護具が入っていないというだけで、その他の用具は、ほぼ米陸軍並みである。」、「国外に派遣される場合は、8項目が入ったものであるが、国内用は3種類でということだが、有事のときにはフル装備をする。」旨のお答えをしている。

都合が悪いあから居留守を使ってバックレようとした。ところがそれがデスラー総統こと岩田陸幕長にバレて、次の移動で陸将補に昇進するはずが、昇進は見送られて、飛ばされました。ですがその半年後には陸将補、将軍様に昇進しています。本来これは悪質な職務放棄で懲戒解雇対象ですよ。

 この話を防衛産業にいるもと自衛隊幹部にしたら、自分で同じ対応をとりますよと話していました。つまり、この組織は組織防衛のためなら道理とも法律も曲げても構わない、と思っているのです。

ヤクザでも表向きは法律守りますよ、パクられますから。防衛省や自衛隊はそれすらやらない。だから空自の練習機や救難ヘリでも官製談合を公然と行ったりできるわけです。

防衛省の間抜けな情報管理の実例を見ましょう。
以下は二年前の危機管理産業展の防衛省出典のブッシュマスターです。
窓ガラスはことごとく目張りされ、後部のドアも閉められたままです。




対して以下は先月のユーロサトリでのタレス・オーストラリアのブッシュマスターの展示です。



窓の目張りもしておらず、後部ドアも開けております。撮影も禁止されていません。

つまり、防衛省はメーカーが公開している情報をあたかも、機密であるかのように隠していました。これが防衛省、自衛隊の情報管理の実態です。

メーカーが公開しているものを隠すって馬鹿なんです?

頭が悪いんですか?

頭がおかしいんですか?

と、言われても仕方がないレベルです。こんなことだから何が機密であるかもわからず、スーダン派遣の日報などない、破棄したとか間抜けな言い訳をして幕僚長や大臣が枕を揃えて討ち死にするような間抜けな事態に追い込まれました。

それでもまったく反省をしていないということです。

防衛省も自衛隊もまともなインテリジェンス、即ち情報、知性の両方の意味で軍隊失格とうことです。
このような胡乱な情報管理をしてそれを是正できないということは組織が硬直していることです。組織が硬直した軍隊は脆弱です。その好例が我が帝国陸海軍でした。
そのような反省がなく、何でも秘密にしたがる。

当然諸外国、特に中国はこのような幼稚な防衛省や自衛隊の実態は熟知しているはずであり、自衛隊組みやし、と思っているでしょう。

頭がおかしいレベルの秘密主義は組織の硬直性と低知性を宣伝するに等しく、抑止力という意味でも百害あって一理なしです。この共犯となっているが記者クラブです。


このような胡乱な組織の予算を増やしても、マトモに使えるわけがないでしょう。
防衛費は5兆円レベルまで減額すべきです。国民に対して税金の使い方を説明せずに、公開情報まで隠蔽する胡乱な組織の予算は減額すべきです。


Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748

次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695

次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651


月刊軍事研究4月号に陸自の18式防弾ベストに関する記事を寄稿しました。


軍事研究 2024年 04 月号 [雑誌]

ここから先は

0字

¥ 200

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?