戦車火砲を削減できない自衛隊の防衛費を上げても、防衛力向上は期待できない
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戦車・火砲の削減方針維持 ミサイル防衛に重点 防衛省
https://www.sankei.com/article/20221126-PIZGARQN7JIULK6XG7ATIXUV7Q/
まあ、産経のスクープなのでこれが正しいという前提のお話です。
>防衛省が、年末にかけて進める「防衛計画の大綱」の改定で、陸上自衛隊の戦車・火砲の保有数を合理化のためにそれぞれ300両・門まで削減する方針を今後も維持することが26日、分かった。
中国が、ましてやロシアが連隊規模で上陸してくるような事態は想定し難いわけです。
なのに前大綱と同じというのは思考停止です。
ではその300両の戦車や野砲とパッケージで戦闘団を構成する諸兵科装備はどうするのだ?という話は今度もないでしょう。73式APCは用途廃止、96式APCは不整地で使えない、87式自走機関砲やら89式戦闘車やら全部老朽化するにませている。
他国のような次世代の装甲車輌のパッケージも納税者に提示していません。
そして戦車を含めて装軌車輌を輸送するトレーラーは確保できるんでしょうか。
現状ほとんどありませんよね?
へぼ将棋、王より飛車を可愛がる、の類で素人丸出しです。
戦車にしても全部10式に変えるのであれば、他国では現役の第3世代の90式を金を掛けて廃棄することになります。そんな余裕がどこにあるんでしょう。
そして採用されて12年になる10式の近代化はどうするのでしょうか。現代の戦車としては防御力はありえない程低い。ネットワーク機能も貧弱。ドローンの攻撃には全く無力な「昭和な戦車」です。現代の戦闘では一方的に虐殺されるだけです。
既に旧式化した「平成のゼロ戦」、10式を延々と調達するのでしょう。それで防衛力が強化できますか?
しかも車内が狭くて、近代化の余地もない。
むしろ、90式を残して、10式廃棄、10式の主砲やシステムを90式に移植した方が将来性があります。
こういう程度の悪い軍オタレベルの発想の組織にいくら予算を与えても国防力は強化できません。
■本日の市ヶ谷の噂■
退役が進む74式戦車の使用HEP(粘着榴弾)は、現代ではあまり役に立たない弾種であり、使える演習場も殆どないので大量に腐れ在庫になっている。無論16式MCVで使用する予定もなく、弾薬庫の大きなスペースを専有しているが、処理会社が2社しかなく予算もないので放置プレイ状態、との噂。
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