なんでニューヨークタイムスやワシントン・ポストは戦争犯罪人として断罪されないのか。
Yahooのコメント欄はあいからずですね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/70b8144a0e1fd4c36e01a87337973d1c755d5cf2/comments
批判批評は歓迎なんですが、日本語が読めない、あるいは本文を読んでいない、更には感情で悪口だけのコメントが大変多いですね。知的な障害でもある人達が多いのでしょうか。
代案を出せとか書いているコメントも多いのですが、本文にきちんと代案が書いているのが読めないらしい。
SPY7に対する認識もお笑いです。SPY7はスペインとかの軍艦にも搭載されているのを知らないのか!とかイキッているコメントも多かったです。いえ、日本のマニア誌ではなく、普通に海外の専門誌よんでいますから(笑
陸上のMD用と艦載型はサイズも目的も違い仕様も異なることをご存じなく、自分は一端の事情通だと思いこんでいるようです。
実はこの記事は事前に記述に誤りがないか、海自OBのイージスの専門家にアドバイスを受けております。
なんで痴呆な軍オタは自分が何でも知っていると思い込むんでしょうね。
さて本題です。
ウクライナでの戦争は興味ありません。こう書くと、お前は軍事評論家のくせにとかいわれそうですが、事実です。リアルタムでの報道に一喜一憂する趣味はありません。それにぼくは軍事ジャーナリストであって、軍事評論家を名乗ったことはありません。
率直に申し上げれば、ウクライナ、ロシア、それに第三国の報道、特に速報が信用できるかどうか分からないからです。執筆者や媒体の主観や思惑も入るし、当局のプロパガンダもあるからです。
ベトナム戦争、湾岸戦争、コソボ空爆、イラク戦争、記者や媒体が以下にトンチキで、プロパガンダに操られた記事を垂れ流していたことか。
そしてそれは政府の都合のいいように利用されてきた。日本の記者が信じていた「ベトナム開放」はインチキだったし、サダム・フセインは大量破壊兵器をもっていなかった。クェートに侵攻したイラク兵が病院で赤ん坊を銃剣で刺殺していた事実もなかった。コソボでも実は国際社会が支持していたKLAがごろつきだったし。
国によってはフェイクで参戦をしたり、我が国含めて多額の戦費、復興費用を負担しました。
「アラブの春」にしても西側メディアは反政府を煽りました。独裁者が倒れれば、民主的な政府ができて目で出しめでたしになると。ところが内戦や原理主義が跋扈することになった。シリア内戦の介入についても同じです。
そういう事実を忘れて、速報に一喜一憂して、物事を決めつけるのは極めて危険であるということです。
そして、多くの書き手はロシアやウクライナに行ったこともなく、継続してこれらの国をウオッチして来たわけでもない。ぼくがどう逆立ちしても小泉悠さんに敵うわけがないわけです。それで訳知り顔で記事を書いたら喜劇でしょう。
不思議なことに上記のような戦争や紛争介入に関して煽ったり、フェイクを垂れ流したニューヨークタイムスやワシントン・ポストはじめとする欧米の主要媒体がその責任を果たしたことがありません。また戦争犯罪人として記者やデスク、経営者が被告席に座ることもない。セルビア人の指導者などが被告席に座らさられて、けれが責任を問われずに、
あいも変わらず偏狭報道や、意図的な世論操作を書いている。
だから人々はメディアを信用しなくなって来ていると思います。
この本はそういう視点でのリテラシーのためにおすすめです。
国際報道を問いなおす ――ウクライナ戦争とメディアの使命 (ちくま新書) - 杉田 弘毅
ただ本書では日本の記者クラブ制度による弊害については全く述べていないので、その点は残念に思えました。