福島第一原発の事故は、1970年代に運転開始した第一世代の古いBWRであったために発生したわけではなく、たとえ、最新鋭のBWRでも同様な結果になり、問題の本質は、新しいか古いかではなく、浸水対策やステーションブラックアウト対策が施されていたか否かであり、世界の軽水炉の運転年数に対する事故・故障率や設備利用率を吟味してみると、経年変化依存性は、見出せず、的確な技術管理がなされていたか否かで、すべてが決まります

福島第一原発の事故は、1970年代に運転開始した第一世代の古いBWRであったために発生したわけではなく(1号機の商業運転開始は1971.3.26、2号機は1974.7.18、3号機は1976.3.27、4号機は1978.10.12、5号機は1978.4.18、6号機は1979.10.24)、たとえ、最新鋭のBWRでも同様な結果になり、問題の本質は、新しいか古いかではなく、浸水対策やステーションブラックアウト対策が施されていたか否かであり、世界の軽水炉の運転年数に対する事故・故障率や設備利用率を吟味してみると、経年変化依存性は、見出せず、的確な技術管理がなされていたか否かで、すべてが決まります。
第一世代の古いBWRは、すべて、同じような機器・配管などの配置になっていたかと言えば、そうではなく、むしろ、福島第一原発1-6号機が標準から外れ、非常用ディーゼル発電機と電気設備などは、タービン建屋地下一階に設置されており(東電編『福島第一原子力発電所 東北地方太平洋沖地震に伴う原子炉施設への影響について』2011.9、改訂版2023.5)、機器・配置などの配置調整をした米EBASCO社が、どのような考え方で、何を基準に、そのような選択をしたのか、理解に苦しみます。

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